秋田料理 ちゃわん屋
男鹿半島を隈なく回れたわけではないものの、とりあえず我々的に求めていた十分な取れ高を得ることが出来たので、プラン通りここから秋田市街に戻って夕飯にする。具体的にどこで食べるか決めておらず、道中で調べて 秋田料理 ちゃわん屋 に決めた。
飲み屋が立ち並ぶ通りの一角にある階段を上った2階で、決め手は「きりたんぽ鍋」と「しょっつる鍋」を食べ比べ出来ること。
小上がりに通してもらい、壁にびっしりと貼られた綺麗な文字のメニューを見て、勝利を確信。この店がハズレなわけがない。酒が飲みたくなる衝動に何とか抗いながら、「秋田ふる里セット」と気になる品を単品で注文。
お通しは温かい豆腐にギバサを載せたもの。アカモクを秋田ではギバサと呼ぶらしい。シンプルながら、正しく我々が求めていたホッコリ感。
ふる里セットの「とんぶり」、「じゅん菜」、「きのこのおろし和え」、そして「がっこ」。”がっこ” は “雅香” と書き、漬物全般を指す。
居酒屋に入ること自体も久々だし、こういう純和食的な外食も久々。ほぼ徹夜で走り通してきた40代の胃袋に染み渡る。
ふる里セットの「はたはた焼」。1人前しか注文していないので本来1匹なのだが、ご厚意で人数分の3匹にサービスして頂いた。
ハタハタは 舞鶴 で食べてすっかり魅了されたんだけど、関東ではそうそう口に入るものでもなく、結局3年振り。頭から尻尾まで食べられるし、とにかく旨味が凝縮されていて凄まじく美味しい。ハタハタは魚偏に神で “鰰” と書くが、思わず納得。
単品で注文したのは「あんこう肝」と「わかさぎ天ぷら」。肝はとにかく日本酒が欲しくなる…
天ぷらはこれまたサービスで大ボリューム。揚げたてサクサクで、こちらはビール (ノンアルだけど) とベストマッチ。
ふる里セットの「きりたんぽ鍋」。
セットの鍋は「きりたんぽ鍋」と「だまっこ鍋」のどちらかを選ぶんだけど、スープは同じなので、どちらも楽しみたい場合はミックスも可能。きりたんぽは潰した米を棒に巻き付けて焼いたもの、だまっこ (だまこ) は潰した米を丸めたもの。似ているけど、それぞれ違う美味しさがある。
スープがとにかく美味しくて、何でもっと早くこれを食べに来なかったのかと自責の念に苛まれる。でも、これは40代になった今だからこそより深く感じ取れる美味しさなのだとも思えた。(勿論、もっと若い内に食べても十分美味しかっただろうけど)
最後は追加注文の「しょっつる鍋」。
店を訪れた時点では、きりたんぽ鍋は大体味の予想がついていたので、未知の領域であるしょっつる鍋の方が期待値が高かった。実際にはきりたんぽ鍋にすっかりノックアウトされてしまったんだけど、しょっつる鍋も期待を遥かに上回る美味しさ。ハタハタは焼いても旨いけど鍋でも旨い。何でもっと早く食べに (以下略)。
ここからまだ2時間のドライブを残しているので、過去一レベルで後ろ髪を引かれつつ退店。女将さんはとても気さくな方で、最後まで楽しく過ごすことが出来た。是非、是非また来たい。
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