NIPLUX|EMS EYE RELAX

モード

モード

モード1:加圧
モード2:温熱
モード3:EMS
オートモード1:加圧+温熱
オートモード2:EMS+温熱

モードは上記の5つ。オートモードは1〜3を組み合わせただけなので、何が “オート” なのかは少々疑問。

モード1:加圧レベル1・2の2段階。
エアクッションによる柔らかな加圧。パッドが窪んでいるので、眼球は圧迫されない。個人的に圧迫具合は少々物足りなく、この強さならレベル3が欲しいところだが、多分それだとやり過ぎなのだろう。
モード2:温熱レベル1・2の2段階。
レベル1は38±3℃、レベル2は42±3℃。
製品紹介には「たった1秒で温まる」と謳われているが、実際には「1秒で温まり始める」といったところ。本製品は熱源が眼の下部分のみなので、眼全体をしっかり温める感じではない。じっくりやるならレベル1でも良いが、すぐに温めたい場合はレベル2を使いたくなる。
モード3:EMSレベル1〜5の5段階。
本製品の目玉機能。分かり易く言えば低周波治療器で、電気によって筋肉を収縮・弛緩させ、血行促進・凝りの緩和・むくみ改善を促す。
押圧・叩き・つまみの3つの波形が20秒サイクルで繰り返され、個人的にはこの機能の恩恵が非常に大きく感じられた。
オートモード1:加圧+温熱レベル1・2の2段階。
レベル1は加圧レベル1と温熱レベル1、レベル2は加圧レベル2と温熱レベル2の組み合わせで、どちらか片方だけレベルを変えるといったことは出来ない。
オートモード2:EMS+温熱レベル1〜5の5段階。
レベル1〜3はEMSレベル1〜3と温熱レベル1、レベル4・5はEMSレベル4・5と温熱レベル2の組み合わせ。どちらか片方だけレベルを変えるといったことは出来ない。
個人的にはほぼこのモード1択。

使用感

装着

実際に装着してみると、302gという重さはそれほど気にならない。シリコン素材のアイパッドは硬さ・肌触りも程良く、不快感は皆無。

製品紹介では就寝時に装着することも想定しているような写真もあるが、こめかみ付近にも盛り上がりがあるため、仰向け以外では非現実的。

本体は中央部分にヒンジがあり、それによって顔のサイズにフィットし易くなっている。見た目がかなり安っぽい機構だけど、装着中は自分から見えないので問題無いだろう。

自分の場合、装着すると若干曲がった状態になるのだが、その際にEMSがほとんど機能しない場合がある。そうなるとかなり繊細な調整が必要となり、かなり面倒臭い。

操作

左右のこめかみ辺りにボタンがあり、右側で電源ON/OFFとモード切替、左側で各モードの強さレベルを変更する。装着中は何も見えないため、モードやレベルに関するインジケーションは無し。電源ON時のみ、右側ボタンに青いランプが点灯する。
ボタンはフラット気味なので、最初はボタンを探して手が彷徨う。

電源ON時とモード切替時には音声ガイダンスが入る。それ自体は非常に有り難いというか必須レベルなものの、ガイダンス音量が微妙に小さく、環境によっては若干聴き取りにくい。もう少し大きめでも良かったように思う。
また、モード名称は「モード1」「オートモード2」等でガイダンスされ、「加圧」や「温熱」といった具体的な機能名では言ってくれない。ある程度慣れてくれば問題無いと思うが、ちょっと不親切。

メモリー機能は無く、電源を入れ直すと最初の「加圧」に戻るし、モードを切り替えるとレベル1に戻る。メモリーして欲しい気もするが、その時々でモードを変えたり、複数人で使い回す場合には、インジケーションが無いのでメモリーされても困ってしまう。
個人的には、メモリーした状態を呼び出せるボタンが3つぐらいあると嬉しかった。

充電

バッテリー残量のインジケーションが無く、バッテリー切れを予測しづらいのが難点。説明書には1時間の充電で2時間使用可能とあるものの、満充電でどの程度使えるのかは不明。

本体側のUSBポートは右下にあり、Type-C。カバーは無いが、水や埃を気にする環境化での使用を想定していない製品なので、特に問題は無い。

音楽再生機能

本体でペアリング操作を行わずとも、スマホ等からBluetoothで本機を選ぶだけで接続可能。音質はお察しレベルで、かなり遠くで鳴っている感覚。本体で音量や曲送り等の操作も出来ないため、それならワイヤレスイヤホン等で聴いた方が幸せになれる。

総評

見た目はかなり安っぽく、操作系も今時の製品としてはやや微妙。今時の製品として、洗練されているとは言い難い。ただ、眼精疲労の軽減という購入目的に照らし合わせれば必要十分な効果が感じられるし、中でもEMSに関しては期待以上の気持ち良さだった。

本製品に限ったことではないが、眼とその周辺の血行が促進されてポカポカするので、ホットアイマスクのように就寝前に限らず、作業の合間にちょっと眼を休めるといった使い方が出来て手軽。

見た目はともかく、操作系をもう少し改善してくれれば完成度が上がると思うので、その辺りは一般的な家電を参考に改良に努めて欲しい。