▲ 富士山から1週間後! – 八ヶ岳 (2,899m)

赤岳

夜中の2時半過ぎに山小屋を出発。当然何も見えないので、ヘッドランプを頼りにヨタヨタ行軍。経験者が先導してくれたから迷わずに済んだけど、これは絶対、未経験者だけじゃ進めない。
文三郎尾根はクサリ場・ハシゴ・半クライミング状態の急斜面を登る。暗くて周囲が見渡せないからよく分らないものの、立ち竦みそうな断崖に感じる。

赤岳 山頂

4時半に何とか日の出直前に山頂に到達。ギリギリだったけど、じっくりと日の出を堪能。今日も完璧な晴天で、経験者の2人も絶賛するほど。これはツイてる。去年の富士山も素晴らしい晴天だったし、このメンバーは本当に恵まれている。

5時になり、赤岳頂上山荘 を間借りして朝食。

横岳、硫黄岳

2時間ほど山頂に滞在して、ここからいよいよ縦走コース。赤岳~横岳、横岳~硫黄岳と、それぞれ尾根に沿って歩く。

急斜面の岩場が点在していて、しかも陽が昇って周囲が見えるようになった分、落ちたときのアウト具合がリアルに想像出来てしまって素敵だ。怖いと言えば怖いのだが、それ以上に楽しくて、終始ニヤニヤしながら岩肌をよじ登る。景色が素晴らしいので、その中を自力で進んでいると思うと、ドーパミン出まくりで疲れを感じない。むしろ1日目より全然楽。

硫黄岳前後のコースはかなり緩やかで足場も良く、関東近郊の山に近い、のんびりとした雰囲気。これまでの苦労と絶景を思い返しながらの気楽な下山だった。


個人的な総括として、単純な好みでは富士山よりも断然八ヶ岳。コースが起伏に富んでいて飽きないし、景色の豊かさも抜群。
富士山はなまじ標高が一番であるが故に、他の山々を見渡しながら登るといった楽しみがなく、ひたすら単調な斜面を登り続けるストイックな印象。

ただ、道自体の難易度は八ヶ岳の方が少し高く、夜は経験者に引率してもらわないと厳しい印象。結構な数の山小屋があるので、食事と寝具に関しては軽めで済ませられる。

唯一の心残りと言えるのは、広角レンズを持って行くのを断念してしまったこと。確かに重いは重いのだが、いざ登り始めるとそんなに気にならなくなる。壮大な景色を目の当たりにして、レンズを置いてきたことを激しく後悔。次回は是が非でも持って行きたいと思う。

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