▲ 新年早々地獄詣で – 鋸山 (329m)

日本寺

13時過ぎに 日本寺 に到着。
日本寺への出入口は5ヶ所あり、表参道・東口・大仏口は車で、西口は車とロープウェイでアクセスし易いように配置されている。我々が到着した北口は言わば裏口のようなポジションであり、登山客以外は使うことが無いので、ここから入る割合は低そうだ。
しかし、ロープウェイで上がれる西口から比較的近く、見所の1つである「百尺観音」があるため、それなりの人で賑わっていた。

地獄のぞき

目指す 地獄のぞき は、ここから石段を一気に登る。
間近で見上げるとかなりの高さに見えるのだが、実際に登ってみると案外簡単。北口からの標高差では100mぐらいなので、10分もあれば辿り着ける。

地獄のぞきの迫り出した岩場はあまり広くないので、人が少なくなるタイミングを計って先端に向かう。足元が遮られてあまり見えず、しっかりとした柵が取り付けられているので、下から見上げた時に想像していたよりは、意外と怖さを感じなかった。(十分怖いけど)

切り立った岩場なので風が強く、帽子を飛ばされそうになりながら景色を堪能。
この頃にはすっかり快晴となり、苦労に見合った素晴らしい眺めで疲れも吹き飛ぶ。

大仏 (薬師瑠璃光如来)

あとはメインである岩の 大仏 を見て下山となるわけだが、この大仏までが意外と遠く、道がややこしいので地図と睨めっこしながらの道程となった。
大仏は山を切り崩す形で鎮座しており、近くで見るとかなり大きい。像高31m、鎌倉の大仏が11mぐらいなので、それと比べると想像し易いだろうか。ちなみに修復前は37mぐらいあったらしい。日本最大の大仏である。

鋸山ロープウェー

ここからは参道をダラダラ下るか、少し登って ロープウェイ で下りるかの二択。
バスが入って来ていれば、それに乗って下りるという選択肢もありそうだったが、ここまで上がってくるバスがあるのか、この場所の情報だけではよく分からなかった。
どちらにしてもまだしばらくは歩くことになりそうだし、どうせならロープウェイに乗ろうということで、20分ほどの舗装路歩きを経て、ロープウェイの山頂駅に到着。

駅の屋上は展望台になっていて、ここからの眺めも素晴らしい。
「鋸山山頂」と書かれた看板があるが、本当の山頂は境内を出た別の場所にあるはずなので、ピークの1つではあるものの、これは観光客用に向けたサービスといった感じだろう。(ちなみに本当の山頂は木に覆われて展望はいまひとつ)

ロープウェイは今までに乗ったものの中でも、高度感に関しては結構上位で、海風に煽られて揺れることもあるため、ちょっとしたアトラクションのような感覚。

金谷観光

かぢや旅館

ロープウェイですんなり下山出来たので、その足で近くの立寄り湯に向かう。
この辺りには幾つか温泉があるようだが、今回は最寄りの かぢや旅館 を利用。増築を繰り返したと思われる継ぎ接ぎ感のある古びた宿だが、湯温が絶妙。

磯家

最後は「さすけ食堂」で何か食べて帰るつもりだったが、残念ながらシャッターが下りていた。まだ三箇日なので、年末年始の休業中なのだろう。諦めて港の前の食堂「磯家」に向かう。
こちらは事前に情報を仕入れていなかったので、入るかどうか少し悩んだ。フェリーが丁度出航するタイミングだったので、入らなければ待ち時間無しで久里浜に戻れる。
相談の結果、やはり地のものを食べて帰りたいし、土産物屋も見て回りたいということで、この店に入ることに決めた。

2人揃って “磯ラーメン” を注文。そして瓶ビールで乾杯。
魚介出汁の利いた塩ベースで、トッピングはアサリ・ムール貝・タコ・海藻、ネギ。風味に留まらず、エグ味さえ感じられるほどのインパクトがあり、上品ではないが、「いかにもな感じ」を期待していた我々にはクリーンヒット。

東京湾フェリーで久里浜に戻る

店を出ると、丁度陽が落ちる時間になっていた。目の前の東京湾越し、三浦半島の向こうに真っ赤な太陽が沈んでいく。少し右手には赤く照らされた富士山が綺麗に見えた。
これが今年の初富士というのも、なかなか雰囲気があっていい。

陽が落ち切ったのを見送ってから、土産物屋を物色して17:20発のフェリーに乗船。往路は時間が早かったせいかあまり混んでいなかった気がするが、復路は丁度帰り時間にぶつかっていたため、倍ぐらいの人が乗っているようだ。それでも余裕を持って座ることが出来たので、仮眠を取りつつスムーズに久里浜に帰着。
あとは朝に来たコースをそのまま逆走して、渋谷で更に夕飯を追加して解散。(米が食べたかった)


そんなわけで、本年最初の山行も無事に終了。
山行とは言っても、ほとんど観光に近いようなコースだったけど、その分見所が多くてとても充実した1日だった。
「山に登るために船に乗る」というプロセスもなかなか新鮮で面白く、付近には他にも小粒ながら面白そうな山が幾つかあるようなので、またそれらに登る際には検討してみようと思っている。

GPSデータ

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