一年越しの再訪 – 養老渓谷

都内では桜が満開の中、菜の花で有名な小湊鐵道・いすみ鉄道をハシゴしつつ、養老渓谷に行ってきた。今回は 3年振り の3回目。本当は去年行こうと思っていたのだけど、震災の影響で中止していたので、1年越しでやっと行けた感じである。
例年だと3月の最終週ぐらいには菜の花の見頃を迎えることが多いのだが、今年は長引く寒さの影響で開花が遅く、ここまでズレ込んでしまった。

過去2回は9時に久我山を出て昼過ぎに現地に到着するスケジュールを組み、養老渓谷には2時間ぐらいの滞在で帰るパターン。
現地のバス停前に温泉が2軒あり、一見パッとしない印象でスルーしていたのだけど、気になったので調べてみたらなかなか良さそうな感じだったので、今回は7時発のプランを組んで、温泉にも立ち寄ってみることにした。

小湊鐵道

当日は雲1つ無い快晴ながら、4月とは思えないぐらいに寒い。水辺に向かうことを考えて、薄手のダウンジャケットを携行。
吉祥寺から総武線で千葉、内房線に乗り換えて小湊鐵道の出発駅である五井駅に向かう。吉祥寺~千葉間が1時間半と少し長いものの、千葉は終点なので寝ていれば着いてしまう。乗り継ぎ時のロスもほとんど無いし、かなり快適。

五井駅での乗り継ぎは20分ぐらい余裕があるので、ここで昼食用の弁当を購入。小湊鐵道のホームに向かう通路に弁当屋が出ていて、ここで買うのが定番。なかなか種類が豊富で、高いものでも500円ぐらい。
自分は毎回300円のあさり飯を買うのだが、やはり今回もこれ一択。ローカル線の風情にこの素朴な味がベストマッチである。

いざ、小湊鐵道。

SuiCa等のICカードは使えないので、チケットはホームの駅員か、車内清算で回ってくる車掌から直接買う形となる。
3両の座席はすべて埋まって若干座れない人が出る程度の混雑具合。雑誌等に取り上げられる機会も増えて来ているためか、前々回・前回よりも賑わっている気がする。

沿線の菜の花は見事に満開。桜は3~5分といった感じ。

養老渓谷

10時半に養老渓谷駅で降り、バスで20分弱の粟又の滝バス停に到着。
懸念していた寒さは無く、渓谷に下りてもそよ風が心地良い快適な気温。


バス停から5分で粟又の滝。
バス停からのルートは、「滝めぐりコース」と書かれた舗装路と、若干不気味な門を潜って未舗装の細い急斜面を下る2種類がある。秘境っぽさを味わいたければ後者だが、靴を選ぶので注意が必要。

千代の滝、万代の滝。昇竜の滝。いずれも激しく流れ落ちるようなものではなく、静かにサラサラ流れている。
派手な絵を期待していくと若干肩透かしな感じがあるかもしれないが、遊歩道全体のゆったりした雰囲気にはマッチしているので、個人的にはこれで満足。

渓谷沿いの岩場に腰掛けて、買ってきたあさり飯で昼食。
全体的に膝下ぐらいの浅い川が続いているので、夏場なら足を浸しても気持ち良さそう。一部の深い箇所さえ気を付ければ、子供の水遊び場としても最高。

そう言えば、川には小さな泡が沢山浮いていて、知らずに見ると排水?と思ってしまいそうだが、これは硫黄成分によるものらしい。魚は勿論、アメンボや沢ガニ、ヤゴなんかも普通に見られるぐらいの清流。