神楽坂まつり と ムギマル2

神楽坂まつり

神楽坂の祭りに行ってきた。
平日の終わり際にしか行ったことが無くて、週末のピークタイムに訪れるのは今回が初めて。
よさこいが車道を練り歩くので、一般客は歩道をギュウギュウになって歩く。普段なら嫌だけど、祭りに限ってはこういうのもいいよね。

神楽坂は飲食店が多いため、祭りも一般的な屋台ではなく、各店が自分の店に関連のあるメニューを振る舞っている。麻布十番ほどインターナショナルではないので、比較的 “和” の印象が強い。

鮪ホホ肉の串焼き。タレに頼らず素材の味で勝負していて好印象。ねぎまの焼き加減も程好く、このボリュームで3本500円はお値打ち。

スイカのカクテルはほとんどスイカジュース。
…と思ったら、底の方にリキュールが溜まっていただけだった。まぁスイカはそのまま食べたいような気もするけど、これはこれで結構美味しい。

定番のイカ焼き。焼きが丁寧で、プリプリしつつも噛み切り易い。

よく分からないけど、見た中で一番はっちゃけていた踊り手さん。素敵だ。

神楽坂 ムギマル2

この日は祭を見るために遅い時間から行ったので、翌日は散策するために神楽坂を再訪。

この日のメインは、謎のカフェ ムギマル2
前日に相方がネットで見付けていた店で、昨日人混みを抜けるために脇道に逸れたら、たまたま遭遇してしまったので、翌日来てみることにしていた。

所謂古民家系の外観ではあるが、サブカル美大生が趣味で手を入れたかのような、かなり独特なオーラを纏ったカフェである。オーナーがアーティストなんだそうで、然もありなんといったところ。今時流行の古民家改修お洒落女子系カフェとは一線どころか、三線ぐらい画している。

店に入ってすぐの席に、やはりサブカル系漫画に出て来そうな女の子が無防備な格好で座っていて、キッチンには芸大生か書生っぽい店員さんと談笑していた。何だ、この漫画の世界に入り込んでしまったかのような、退廃的なトリップ感は!?

1階は2人の世界っぽい雰囲気だったので、急階段を上がって2階の座敷へ。他に客は居らず、出窓から観葉植物がかったるそうに顔を出していた。
飾っているのかいないのかハッキリしない、漫然とした気怠い時間の流れ。注文を訊きに来るのかさえ確証を持てないぐらい、一般的な基準から逸脱している。
思わず自分で注文を伝えに階下に下りたら、丁度店員が上がろうとしているところだった。

自分はハイチコーヒー (ラム酒とのアレンジコーヒー) を注文。何とも言えない怠惰な雰囲気が、昼間から酒を飲むという衝動を後押しする。値段は少し高いけど、それに見合うだけの大きなグラスで給された。

店の看板はお手製の饅頭 (まんぢう) で、全部で10種類以上あるらしい。この日は「ジンジャー&あん」と「チーズ」の2種類しか無いとのことで、その2つを注文。手作り感満載だが、どちらもモチモチしていて美味しい。

2階が貸切状態だったことも印象を強める要因になっているのだろうが、ここまで不思議な環境が、カフェとして東京のど真ん中に存在しているということに感動した。
客をもてなす為に作ったというより、何となく好きなように作った場所の使い道が無かったので提供しているといった感じの、独特にして絶妙なカフェだった。
今度は1人で、本を片手に行ってみよう。