隠しパラメータである “お父さんポイント” が貯まり、「山に行っておいでよ」と言ってもらえていたので、紅葉を見がてらの山行を検討していたんだけど、11月に入ると山梨方面の紅葉はほとんど終わってしまい、あまり選択肢が多くないことが分かった。
同行メンバーと今回はそれほど “山” に拘る必要も無いだろうという話になり、まだ紅葉が残っている北関東方面に視線を移したところ、塩原渓谷が目に留まった。
温泉も充実したエリアは打ってつけということで、今回は温泉と紅葉散策メインで車を走らせることに。
1週間ぐらい前の時点から、当日の悪天候が避けられない天気図となっていて、紅葉散策に関しては絶望的な状況。あとは無理にでも決行するか、延期するか、他のプランにシフトするかの3択。
延期しても同じメンバーでのスケジューリングが難しそうだし、あまり魅力的な屋内型のプランも浮かばなかったので、意を決して雨の中を出発することにした。
紅葉散策は期待出来ないとしても、温泉とグルメで何とかカバー出来る余地は十分にある。
大雨の中の出発
午前4時に自宅を出発。既にそれなりに雨が降り続いている。
パッと見が可愛らしいポルテに、むさ苦しい男3人という絵面がヤバい。
環八 → 練馬ICで東京外環 → 東北道と繋ぎたかったのだが、ナビがそのルートを徹底的に拒否。仕方無く関越で川越まで行き、しばらく下道を走って羽生から東北道に入る。
トラックの巻き上げる水飛沫で視界不良に陥った際はなかなかスリリングだったけど、何とか5時半には佐野SAに到着したので、ここで早めの朝食。
この頃には雨もほとんど止んでいて、傘が要らない状態まで回復しつつあった。
佐野と言えば、春に佐野ラーメンを食べに行った のが記憶に新しい。
当然、フードコーナーでも佐野ラーメンがプッシュされているのだが、何せこの3人のテンションなので、自分としては普通のラーメンでは済ませられない。一番インパクトが大きいであろう「ガッツリもやしら~めん」を注文する。
ボリュームが凄そうだけど、所詮はもやし。口当たりの穏やかな佐野ラーメンなら余裕だろうと高を括っていたら、にんにくガッツリ二郎系のワイルドな味付けで、もう佐野ラーメンの面影は残っていなかった。ちゃんと説明を見てから注文するべきだったけど、景気付けの1杯としては悪くない。
もみじ谷大吊橋
再び東北道に戻り、西那須野塩原で降りて10分ほどで第1チェックポイントの もみじ谷大吊橋 に到着。
吊橋なので自由に渡れるのかと思っていたら、何と通行料300円で8時半にならないと開かないらしい。まだ1時間近くあるし、ここで時間を潰せる要素も無いので、諦めて次の目的地を目指す。
塩原温泉
もみじ谷大吊橋から見事な紅葉のトンネルを抜けて、20分で 塩原温泉ビジターセンター 。ここからしばらく歩いて、塩原渓谷遊歩道 沿いの温泉を目指す。
目的の温泉近くに駐車場が無いので、紅葉を楽しみつつ、散策を兼ねたブラブラ歩きである。
これで大雨だと悲惨だったけど、降り止んでくれていたので足取りも軽い。
岩の湯
第1の温泉、岩の湯 。清掃・管理協力金 200円。
渓谷沿いの岩場に “よしず” が建てられているだけの簡易的な脱衣場と温泉という、これまで入った温泉の中でも指折りのダイナミックなロケーション。
混浴で「女性は湯あみ着かバスタオル着用のこと」と書かれているけど、対岸の松屋旅館から丸見えという状態なので、これはかなり敷居が高いと思われる。
手前にコンクリ、奥に岩積みと2つの浴槽があるが、雰囲気も景色も断然奥の方が勝っている。若干熱めの鉄っぽい泉質で、とにかく解放感が最高。
不動の湯
岩の湯から山側に歩いて5分で第2の温泉、不動の湯 。清掃・管理協力金 200円。
この温泉、とある事件が続いたために少し前まで閉鎖されていてニュースに取り上げられている。幸い、夏には閉鎖が解かれたので無事に入ることが出来た。
こちらは管理人が常駐していて、脱衣所も岩の湯よりしっかりしたものが用意されているが、それでも解放感のある混浴なので、やはり女性が利用するのは難しいような気がする。
木々の覆われた場所ながら、丁度良い感じに抜けているため非常に居心地が良い。泉質は岩の湯と違って炭酸泉で、絶妙に温めなので紅葉を眺めながらの長湯に最適。
人気の温泉なので、タイミングによっては混むこともあるらしいのだが、雨上がりの朝イチという条件が功を奏したのか、他の入浴客はゼロ。次の予定が無ければ、いつまででも浸かっていたかったぐらいに素晴らしい温泉だった。
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