▲ 真夏の低山は湿度との闘い – 官ノ倉山・笠山・堂平山 (876m)

特に「山の日」に因むわけではないんだけど、8月第1週に予定していた山行が台風で流れたため、個人的に谷川岳に登ることを計画。直前で1人増えて2人で12日に登ろうとしていたら、またしても天候が微妙な情勢に…

谷川岳は天候によるコンディションの変化が激しく、あまり無理をしてアタックするのは避けたいところ。
とはいえ、これ以上スケジュールを後ろ倒しにも出来ないので、諦めて近場の低山で手を打つことにする。
真夏で暑さと湿度が凄い上に天候の不安もあるので、何度か登っている 秩父の低山 をリストアップ。里山なのですぐに下山出来るし、エスケープルートからのバスも便数が多く、天候悪化に対応し易い。

東武竹沢駅 → 舗装路歩き

8時少し前に、東武竹沢駅で集合。
いつもは線路沿いに少し南下して、東側から石尊山に登っているのだが、今回は北側から官ノ倉山にアクセスするコースを選択した。従来のコースの方が見るべきポイントが多いものの、全体的には大差無い印象だ。

宮ノ入 → 官ノ倉山 → 石尊山

30分弱の舗装路歩きを経て、宮ノ入から登山道がスタート。間も無く「天王沼」という灌漑用?の溜池が現れる。
コースは終始鬱蒼としているが、「外秩父七峰縦走ハイキングコース」になっているため、足元は綺麗に均されていて非常に歩き易い。

登山道に入ってから30分で、官ノ倉山の山頂に到着。
石尊山は山頂手前にプチ岩&鎖場があったけど、こちらはそういうイベント感が薄い。
冬と春だった過去の2回より葉が生い茂っているが、それでも展望は良好。
雲に覆われていても近くの展望が確保出来るのは、里山低山のメリットと言える。

▲ 別ウィンドウで全天球写真を表示します

官ノ倉山を通過して、すぐ隣の石尊山に向かう。
ちょっとしたアップダウンはあるが、山頂~山頂で10分も掛からない。
やはりこちらの方が展望は良く、小さいながらも社などがあるので達成感を得られる。
しかし、石尊山は「山と高原地図」にも、国土地理院の地図にも名前すら無い。
官ノ倉山に標高で50cm負けているとは言え、不遇の一言に尽きる…

舗装路 → 笠山

官ノ倉山方面に戻り、途中の分岐から南に下って、一旦里に下りる。
次の笠山へは1時間の舗装路歩きになってしまうが、変化の乏しい林道ではなく、山里の景色を楽しみながら歩くことが出来るため、個人的にはあまりネガティブな印象は無い。
恒例の 小松屋本店 で生クリーム大福を買い、デイリーヤマザキで小休止。生クリーム大福は夏場だと購入から30分後が食べ頃で、舗装路歩きの間の栄養補給に打ってつけだ。

兎飼戸橋を右に折れて、笠山参道 (長坂) の登山道に入る。登山道と言っても、広く均された砂利道なので、非常に歩き易い。
最初に登った際は登山口を間違えてしばらく彷徨い、ヤブ漕ぎ一歩手前だったことを思うと、天と地ほどの差がある登り始めである。
また、シカ等が描かれた手書きの看板も設置されていたりして、地味な道程をカバーしてくれている。

笠山神社下社の脇から、笠山への登山道が再スタート。
登山道は進むにつれて勾配が上がっていき、登山口から山頂までそこそこの距離もあるため、最終的にそれなりに登り応えを感じられるコースになっている。
特に険しい箇所等は無いのだが、この日の最大の敵はやはり湿度。このところの猛暑に比べれば大分涼しい日だったものの、雨後の登山道は湿度がキツく、1分毎に汗を拭いながら登るような状態になっていた。
とにかく頻繁に水分補給をして、時折塩分タブレット等を補給しながら登るのだが、それでも消費し続けるペースに追い付かない。
同行した友人がこの区間でガス欠となり、ペースダウンしてのんびり山頂を目指すことにする。

また、このコースだけはアブが多く、メスではなかったのか吸血こそされなかったが、とにかく付き纏ってくるので落ち着かない。

下社から1時間ちょっとで、笠山の山頂に到着。
山頂からの展望は少ないものの、上社はそれなりに立派で、簡易トイレも設置されている。
ちなみに上社がある地点に「笠山 842m」と記された石柱が置かれているのだが、そこから少し西に進んだ地点にも「笠山 837m」という看板がある。
前者が東峰、後者が西峰ということらしく、地図や各種サイトでは西峰の方だけが記載されているようだ。

▲ 別ウィンドウで全天球写真を表示します

12時になっていたので、前回同様ここで昼食にする。