JHQ | 鉄板マルチグリドル フラットタイプ (33cm)

キャンプでの焚き火調理は網焼き、もしくはその上に ドラゴンパン を載せて焼くのが我が家のスタイルなんだけど、後片付けを含めた取り回しという点で少々難がある。前々から気になっていた「マルチグリドルパン」はどうかと相方に提案したところ、それなら自宅でも使ってみたいからOKとの返事を貰い、購入に踏み切った。

マルチグリドルパンのあれこれ

マルチグリドルパンという調理器具自体は韓国発祥らしく、サムギョプサル等を作るために用いられているものらしい。日本では JHQ というメーカーが純正品という扱いになっているけど、FOUR SEASONSをはじめとする韓国メーカーからも販売されているようだ。
また、ここ最近の人気から模造品も多く作られており、価格・品質共にピンキリといった状況。

マルチグリドルパン全体として、サイズに対して比較的軽量、イノーブルコーティングでシーズニング不要かつ焦げ付きにくい (焦げ付いても拭き取り易い) という特徴は概ね共通している。この辺は価格相応な部分もあると思うので、あまりにも安価な製品だと耐久性も含めて違いが出て来るのかもしれない。

品質は実際に使って比較しないと何とも言えないところだけど、とりあえず価格として1,000円台後半から10,000円近くするものまで多岐に渡っている。さすがに1,000円台は怪し過ぎるので避けるとして、代表的な選択肢は以下の通り。

FOUR SEASONS

マルチグリドルパン (IH非対応)

S:25cm・約550g / M:29cm・約740g / L:33cm・約980g
LL:36cm・約1,100g / 3L:39cm・約1,400g
厚さ:約4mm
材質:アルミニウム
コーティング:イノーブルコーティング・フッ素樹脂コーティング
IH対応:×
付属品:なし

マルチグリドルパン (IH対応)

M:29cm・約860g / L:33cm・約1,080g / LL:36cm・約1,240g
材質:アルミニウム
コーティング:イノーブルコーティング
IH対応:〇
付属品:なし

JHQ

鉄板マルチグリドル (フラットタイプ)

19cm・約330g / 33cm・約1,000g
厚さ:約4mm
材質:アルミニウム合金
コーティング:イノーブルコーティング
IH対応:19cmタイプは×、33cmタイプは〇
付属品:シリコンミトン1個、収納袋 (19cm) / シリコンミトン2個 (33cm)

FIELDOOR

ラウンドグリドルパン

29cm・約440g / 33cm・約650g / 36cm・約690g
厚さ:約3.5mm
材質:アルミニウム合金
コーティング:イノーブルコーティング
IH対応:〇
付属品:シリコンハンドル2個、収納バッグ


価格に関してはFOUR SEASONSは製品サイトが無くて定価が分からないので、ひとまず共通的な33cmサイズを各種ショッピングサイトで比較すると、以下のようになっている。

マルチグリドルパン (IH非対応)5,000円ぐらい
マルチグリドルパン (IH対応)6,500円ぐらい
鉄板マルチグリドル (フラットタイプ)9,000円ぐらい
ラウンドグリドルパン4,000円ぐらい

日本で「正規品」「本家」扱いとなっているJHQは頭一つ抜けて高く、ラウンドグリドルパン は収納バッグも付属していたりするので、実際の価格差は3倍近い印象になる。
マルチグリドルパンと 鉄板マルチグリドル はこれまでにもある程度の比較が行われており、前者は価格なりに十分なクオリティ、後者は高いけど相応のクオリティという評価に落ち着いている。ラウンドグリドルパンは最後発の製品なのでレビューが少ないものの、この価格でIH対応、最軽量という点で評価が高いようだ。

ちなみにFOUR SEASONSは 株式会社iljin Cookware のブランドだが、JHQも株式会社iljin Cookwareと業務提携しており、素人目にはメジャーな2製品がどちらも繋がっているという不思議な構図である。

JHQ | 鉄板マルチグリドル フラットタイプ (33cm)

我が家はガスコンロだからIH対応は関係無し。既にある程度は評価が出揃っている製品なので、どれを選んでも大外れといったことにはならないと思うが、丁度5月まで使えるクーポンが6,000円余り手元にあったので、思い切ってJHQの鉄板マルチグリドルを購入することにした。
3人家族なので、標準的な フラットタイプの33cm ならそれほど不自由は無いだろう。

今年になって深型の ディープタイプ も登場。汁物を調理するならこちらも便利そうだが、そもそも汁物は他に鍋があるので、棲み分け前提でフラットタイプを選んだ。
ちなみにディープタイプは立派なケース・木製グリップ・鍋敷きが付くものの、それによって定価が15,000円ぐらいに跳ね上がっていて、さすがに手が出しにくい。

内容物

グリドルパン本体とシリコンミトン2個というシンプルな構成。

グリドルパン本体

持ち手を左右に配置した場合、縦方向が33cm、持ち手部分を含めた横方向が40cm。
表面はザラッとした手触りで年輪のような文様が浮かび上がっており、それによってこびり付きを防いでいる。中央に向かってなだらかに窪んでいて、容量は1ℓとのこと。

縁に1ヶ所だけ僅かな窪みがあり、ここから水や油を切れるようになっている。そこまで使い易いわけでもないので、無いよりはあった方が嬉しいかなといった程度。

裏面もザラッとしているが、年輪文様は無し。中央には高台があり、五徳が嵌るように十字の溝が切られている。この溝は家のガスコンロだとフィットしないんだけど、五徳が4本のタフまるにはフィットして安定感が増す。

シリコンミトン

グリドルパンとマッチしているとは言い難いデザインだが、掴む時以外は外しておくという運用を踏まえると、目立つので探し易いというメリットも一応ある。瞬間的に持つ分には過不足無いものの、持ち続けていると熱くなってくる。

使用感

我が家の ファイアグリル には丁度良いサイズ感。1kgという重量は同サイズの他社製品と比べて一番重いが、持って調理するケースはほとんど無いので問題無い。これでも十分に軽いと感じた。

熱伝導率はかなり良いようで、熱源を選ばず広い範囲で様々な調理が可能。肉を焼く際は油を敷く必要が無く、ヘルシー。

謳い文句の通り、油ギレの良さや焦げ付きにくさは申し分無し。キッチンペーパー等で拭き取れば大半の汚れを処理出来るし、少し焦げ付いた場合でも、水を少し垂らせば簡単に拭き取れる。
一通り調理が終わってから最後に水洗いするだけで良いので、キャンプ時の片付けが劇的に楽になった。

カセットコンロでの使用も可能だが、輻射熱によりガス缶が爆発する恐れがあるので注意が必要。タフまる ならガス缶カバー近くを触っても若干温かいぐらいなので、強火で長時間とかじゃなければ大丈夫そうだ。

オプション

純正オプションではないが、キャンプでの使用を踏まえて以下のものを導入した。

木製グリップ

様々なグリドルパンを対象にしているものが多く、鉄板マルチグリドル専用品は少ない。ほとんどは左右が抜けたコの字型で、グリドルパンの中心に向けて押しながら持つようになっている。これだと傾きに弱いような気がしたので、左右が抜けていないすっぽり被せるタイプを購入。
数千円するようなものも出ているが、基本的に一瞬しか使わないし、千円ちょっとの安価なもので十分。

購入したもの は33cmと36cmで兼用になっていいて、33cmだと左右が緩くないか不安だったけど、結果的にはほぼジャストサイズ。

ケース

フリマサイトで出品されていた自作品を購入。外側は帆布、内側はナイロン製。専用サイズなのでジャストフィット。
持ち手が付いたケースが多いけど、グリドルパン自体が軽いので不要と判断した。荷物の間にスッと差し込めるので扱い易い。

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