真姿の池湧水群と武蔵国分寺跡

今年は桜が開花して以降雨が多く、この週末がほぼ唯一の花見チャンス。日曜から弔事で急遽帰省することになったため、土曜に近場で花見スポットを探してみる。混雑しておらず、まだ行ったことが無い場所を探してみたところ、武蔵国分寺跡 が良さそうだった。

武蔵国分寺跡に最寄りの駐車場は5台しかスペースが無く、当然ながら埋まっていた。次に近いのは 武蔵国分寺公園 の駐車場だが、やはりこちらも満車。仕方が無いので、東京都立多摩図書館 の駐車場を利用する。

武蔵国分寺公園

東京都立多摩図書館から武蔵国分寺跡に向かう場合、まずは武蔵国分寺公園を通ることになる。こちらもあちこちに桜が植えられていて、特に歩道橋からの桜並木が美しい。

真姿の池湧水群、お鷹の道

武蔵国分寺公園を抜けて、奥の石段を下ると、突然タイムスリップしたような風景が現れる。

真姿の池湧水群 と呼ばれる湧水があり、真姿の池には弁財天が祀られている。湧出量はそれほど多くないが、周辺は “お鷹の道” という雰囲気の良い小径になっていて、散策するだけでも楽しい。

おたかの道湧水園、武蔵国分寺跡資料館

お鷹の道を西に進むと、おたかの道湧水園 があり、入園チケット (100円) は向かいの 史跡の駅 おたカフェ で売られている。

武蔵国分寺の敷地の一部を公園として整備したもので、資料館 や七重塔模型、幾つかの歴史的建造物を観ることが出来る。

一番面白かったのが、旧本多家住宅長屋門
内部の見学が可能で、そもそもあまり人が居ない公園なので、古き良き日本家屋の素晴らしさを静かに堪能した。

武蔵国分寺跡

お鷹の道を抜けて南に下ると、目的地である武蔵国分寺跡に到着する。
武蔵国分寺公園にも程良く桜があったけど、こちらは桜に囲まれているといった塩梅。花見客は多いものの、それ以上に広いので全然混雑していない。

僅かだが出店もあり、ピザやカレー、コーヒー、ジェラート等が売られている。
そこそこ近くて人混みが無く、そこそこ桜が観られれば良いかなぐらいの気持ちで来てみたけど、そこそこどころじゃない見事さで圧倒された。これは良い花見スポットだ。


期待半分だった武蔵国分寺跡は想像以上に素晴らしい公園だったし、出合頭の真姿の池湧水群も楽しいスポットだった。週末に出掛けようと思うとどうしても遠出を考えがちだが、身近でもまだまだ知らない素敵な場所があるのだと再認識させられた。
当日思い付いてすぐに向かえるのは大きなメリットなので、今後もアンテナを立てておきたい。