▲ 紅葉真っ只中 – 2年振りの雲取山 1日目 (2,017m)

10月に友人と泊まりで雲取山に登ろうとしていたのだが、メンバーそれぞれの都合が合わず延期になっていたので、先週の土日に満を持して登ってきた。

雲取山は東京都の最高峰で、東京都・埼玉県・山梨県に跨っている。自分は 一昨年 に仲間内5人で秩父側から登っており、今回は2回目。

鴨沢ルート

当初は前回と同様、秩父の 三峯神社 から南下して山荘を初日の終点とし、翌日山頂を経て奥多摩に抜けようと思っていた。
しかし、三峯神社までのバス時刻の都合上、登山開始が昼前になってしまい、日没が早い今の季節は、日没前に山荘に辿り着くのが難しいという判断から、今回は奥多摩の鴨沢バス停からスタートするルートに変更した。

こちらは前回下山に用いたルートを逆走する形で、道が広く整備されており、コースタイムも三峯神社からのルートより1時間ほど短い。9時半にはスタート出来るので、時間にもそこそこ余裕がある。

当日の天候は快晴。ここ数日は雨が降っていないので、コースコンディションも非常に良好。
予定通りに集合して準備を済ませ、9時半に鴨沢のバス停を出発。自分達の他に、登山者は20名弱ぐらい。ここから登るならほぼ雲取山一択なので、同じ雲取山荘に泊まるか、手前の幕営地でテント泊するかのどちらかだろう。

七ツ石山

この時季は道に落ち葉が敷き詰められ、足場のクッションが利いて歩き易い。
最初のピークである七ツ石山まで、予定より30分早く到着。まずはここで昼食とする。
七ツ石山の山頂は見通しが良く、先にある小雲取山や西側の山々を見渡せる。この頃には雲が出始めて快晴とはいかなかったが、木陰の少ない山頂で休むには好条件。
ちなみに奥多摩には 六ツ石山 というのもあるが、五ツ石や八ツ石は無い。

七ツ石山以降は視界が開けた尾根歩きが続く。

1時間ほどで奥多摩小屋を過ぎ、このルート最大の斜度を誇る傾斜を登る。傾斜はなかなかキツいが、長くはないし、道も綺麗なのでほとんど危険は無い。ここまで難所らしい難所が無かったこともあり、楽しんで登ることが出来た。
振り返ると、ここまでの尾根伝いのコースを一望出来るので見返りも十分。

ここまで来れば山頂まで残り僅か。体力的にもまだまだまだ余裕がある。雲が多くなって展望は無くなりつつあるものの、雨の心配も無いので一気に登る。
この時点の高度は1,900mほどだが、これぐらいになると雲の中に居るような感覚。風に乗って、目の前を白いモヤが通り過ぎたりするのが面白い。

雲取山 山頂

小雲取山を経て、14時半に雲取山の山頂に到着。天気が良ければ富士山が見渡せるはずなのだが、残念ながらこの時点では見えず。
小休止の後、反対側の斜面を下りて少しの雲取山荘に向かう。斜面の木陰に白いものが見えたので、何かと思って覗き込んだら雪だった。例年の降雪は11月中旬と聞いていたが、先週火曜日の寒波で早まっていたらしい。気温はマイナス7度まで下がり、雪も3cmぐらい積もったとのこと。

雲取山荘

15時15分、本日のゴールとなる山荘に到着。

受付を済ませ、部屋で荷解き。都合8人の相部屋だったが、我々以外はそれぞれ1人だったらしく、会話が全く無い。

17時の夕食まで1時間以上あるのだが、ちょっと重苦しい感じだったので、豆炭の炬燵で足だけ温め、外のベンチに場を移して缶ビールで乾杯。

夕食

17時から待ちに待った夕食。先着順で80名ずつ食べ始めるシステムなので、早めに並んで1番で食堂に入った。
この日の献立はハンバーグにポテトサラダ、山菜と冷奴、ご飯と味噌汁にオレンジ。当然、お腹が空いているので綺麗に平らげてご馳走様。

夕食後は再び外のベンチへ。日が沈んで、空には星空が広がっていた。どうやら雲は抜けたらしい。
それにしても、日が落ちてからの山頂は本当に寒い。一昨年登ったのは1ヶ月早い10月初めで、その時もかなり寒かったけど、やはり雪が降る降らないの季節の寒さは別格。防寒着を1枚余分に持って来たつもりだったのに、結局全部着て丁度良い気温。
持ってきたストーブでお湯を沸かし、コーヒーとウイスキーのお湯割を飲む。

その後は山荘に戻り、ストーブを囲んでワンカップで乾杯。
明日の日の出は6時8分ということで、4時に起床して4時半山荘を出発、5時に山頂に到着して1時間ほど日の出を待つというプランを確認。山荘の消灯は21時なので、4時起床でも7時間寝られる計算になる。

いびき対策用の耳栓と、乾燥対策用のマスクを装着して21時に就寝。

2日目 に続きます。