宮ヶ瀬ダム 内部見学会

今年最初のトレッキング の帰りに 宮ヶ瀬ダム を通った際、係の方と話す機会に恵まれ、「7月下旬にダムの内部見学がある」との情報を教えてもらった。家に帰って調べてみると、ダム完成10周年を記念してのイベントらしい。
定期的に催されているものではなく、週末で参加出来るのは24・25日の2日間限り。今回を逃すと次はいつになるか分からないので、友人とスケジュールを調整して行ってきた。(見学会自体は年1ぐらいで催されているらしい)

見学会は午前の部が11:20~、午後の部が14:20~、それぞれ1回ずつの計2回。その後のスケジュールもあるし、少し早いけど午前の部に参加することにした。

宮ヶ瀬ダム

宮ヶ瀬ダムまでは、本厚木駅からバスで30分強。バス停から徒歩で30分弱。レジャースポットを含む地域でもあるため、この手の施設としては比較的アクセスが良い環境と言える。

この日は近くで祭りがあるらしく、提灯や屋台、神輿などが出て若い衆が集まっており、前回下山で通ったときよりも随分活況な様子だった。ダムの近くまで祭囃子が聞こえていたり、期せずして山間の長閑な風景を堪能出来た。

ちなみにこの日に限ったことではなかったが、それにしても異様に暑い。朝方はここ数日より幾分涼しかったので、多少は快適に歩けるかと期待していたのだが、いざ日が昇ってみれば、結局いつも通りの暑さだった。
ダムまでの道はほとんど日陰の無い舗装路なので、文字通り焼かれる思いでダムを目指した。

観光放流

11:20からの見学会の前に 観光放流 という、ダムの放流を見せてくれるイベントもある。こちらは定期イベントなのだが、「毎週水曜日、毎月第2日曜日、毎月第2第4金曜日」という非常に変則的なスケジュールであるため、偶然見られる確率は限りなく低い。
さすがに今回は見学会と抱き合わせる形でセッティングしてくれているようで、11:00から6分間の観光放流を見て、そのまま11:20からの見学会にシフト出来る。
週末に限れば月に一度のチャンスなので、見学会とセットで見られるのは有り難い限り。

炎天下を歩き通してダムに辿り着くと、丁度放流の5分前。既に大勢の人が集まっていた。
のんびりとしたアナウンスの後、放水口から一気に水が噴き出す。写真だとスケール感が伝わり難いと思うが、秒間30㎥という放流量はかなりの迫力。
見上げるほど間近の位置から見られるので、霧状の飛沫を受けて一気に涼しくなる。マイナスイオン万歳!

内部見学

観光放流を見終えたらエレベーターに乗り、ダムの上にある管理事務所で受付を済ます。
どこからダムに入るのかと思ったら、何とダムの壁面に設置されている階段から。この階段、普段は関係者以外立入禁止とされている部分で、ダムの高度を体感しながら入口のあるフロアまで下りることが出来る。

横から見ると、左の写真のような感じ。壁の急角度具合が凄い。

ダム内はひんやりと涼しく、20度を若干下回るぐらい。貯えられている水の温度が、低いところでは8℃ぐらいだそうで、施設内は冷房などを入れなくともこの温度になっているらしい。湿度は何と90%超。そう言えば、数年前に潜った日比谷共同溝の壁も、水滴でビッシリだった。

以前に見学した日比谷共同溝は現在進行形だからこその剥き出し感が凄かったが、こちらは既に完成している施設なので、内部はサッパリしていて少し味気無い。
見学出来る区画も非常に限られていて、欲を言えばもう少し探索したかったが、現役で運用されている設備を特別にイレギュラー公開してくれているわけなので、これでも十分に大盤振る舞いといったところだろう。


一通り見学が終わると丁度お昼時。併設されている 水とエネルギー館のレストラン で、生ビールとカツカレーを注文。

館内も一通り見て回ったが、調整中の設備が多く、地方の科学センター的な脱力感。
魚やザリガニと触れ合える企画展なんかも催されていたけど、ここから歩いて20~30分の川で幾らでも獲れそうな環境があるだけに、今時の子供って、自然の中で生き物と接する機会が少ないんだろうなと思ってしまった。

最後は例によってインクラインで下まで下りて、ガリガリ君を食べながら炎天下の道を帰った。大人と子供の中間のような、色々と懐かしい1日だった。

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