鎌倉宿泊記 2011

ホテル ニューカマクラ

ある意味今回のメインとも言える、ホテル ニューカマクラ にチェックインしに行く。
鎌倉駅の江ノ電改札側を出てすぐの場所に古いホテルがあって、ホームからいつも気になって見ていた。実は鎌倉での宿泊に踏み切ったのも、このホテルの存在が非常に大きい。

これがホテルの導入部分。辺境の連れ込み宿のような、何とも言えない独特のくたびれ感。しかも、ホテル前の駐車場がホテルのフロントを兼ねるという独特のシステムである。
先にちゃんとした情報を仕入れていないと、なかなかここに泊まろうとは思わないはず。

ホテル自体は非常にしっかりした、趣きのある建物。大正時代に建てられた本館は、2004年に鎌倉市景観重要建築物に指定され、リフォームを経て綺麗に維持されている。

部屋毎に特徴的な内装が施され、共同ではあるが綺麗な洗面所や、貸切風呂も備えられているし、女性だけで宿泊しているグループも多いようだ。

また、このホテルは素泊まり専用で、部屋料金だけしか掛からないのも魅力。料金は部屋毎に異なるが、休前日2名で15,000円前後。夕食を多少頑張ったとして計算しても、そこそこリーズナブルな範囲に収まる。
食事の選択肢には事欠かない観光地なので、この形態は理に適っていると思う。

従業員さんの距離感も程よく、丁度良い感じに放っておいてくれるのが有り難い。
今回は予約が1週間前になってしまい、洋室は1部屋しか空きが無かったので、次回は早めに計画を立てて、他の部屋にも泊まってみたい。

稲村ガ崎温泉

荷解きと館内の撮影を一通り済ませ、夕方から江ノ電に乗って 稲村ガ崎温泉 へ。鎌倉は温泉の選択肢が極端に少ないのだが、その中で立ち寄り湯として利用出来る貴重な施設。
線路沿いにあるアンティークショップを回り、海で江ノ島に沈む夕日を見てから温泉に浸かる。景色は無いけど露天もあるし、日曜ということもあってか人が少なくて良かった。
料金が1,300円と少し高く、バスタオルがレンタルでも500円だったりするので、タオル類は持ち込むのが正解だと思う。

鎌倉釜飯かまかま

鎌倉に戻り、裏通りの 鎌倉釜飯かまかま で夕食。
時季的に生シラスは出回っていなかったので、桜エビの刺身や、今年はまだ食べていなかった “かき釜めし” を堪能した。

夜の鎌倉散策

一旦ホテルに戻って寛いだ後、23時頃から夜の鎌倉散策を開始。ニューカマクラは24時間出入り自由というシステムも1つの特徴。
週末は人でごった返す鎌倉と言えど、日曜の深夜ともなると人通りも疎ら。普段は見る機会の無い鎌倉の一面を見ることが出来てワクワクする。
夜半から雨が降り始めるとの予報だったけど、この時点ではまだ降られずに済んだ。

2日目

夜中の2時頃から雨が降り始め、朝には本降りになっていた。この日は主に江ノ島方面を回ろうと思っていたけど、寒さと雨風が酷いので断念。

イワタコーヒー

まずは10時開店の イワタコーヒー で、名物の厚焼きのホットケーキを注文。
我々は開店直後に入ったので、注文から10分強で食べることが出来たのだが、通常で20~30分、混雑時だと1時間近く待つこともあるらしい。土砂降りの平日にも拘わらず、我々の30分後に入った人は「50分待ち」と言われていた。
1人で1つ食べるとちょっと多いが、人気に違わぬ美味しいホットケーキだった。


店を出ると、横殴りに近いような猛烈な雨と風に見舞われる。
当初はここから鶴岡八幡宮近くの店でお土産を買おうと思っていたけど、折り畳み傘では太刀打ち出来そうにないので、駅中の土産物コーナーで妥協。

まだ昼過ぎなので、帰り掛けに元町に寄って帰ったのだが、月曜はほとんどの店が閉まっていて、ウィンドウショッピングすら出来ずに退却した。
結局、2日目は朝食以外ほとんどの予定をキャンセルすることになってしまったけど、1日目がほぼパーフェクトで大満足出来ていたこともあり、トータルで考えても非常に充実した旅行になったと思う。

ちなみにニューカマクラは個人的に殿堂入りしたのだが、突然泊まりに行くよりも、何度か日帰りで鎌倉を巡ってみて、そろそろ新しい刺激が欲しいかなというタイミングで試してみることをオススメしたい。
そうすると、「いつもと一味違う鎌倉」という楽しみ方が出来て魅力倍増である。

コメントを残す