太郎山の前泊周遊 – 日光

日光二荒山神社 別院 滝尾神社

夕飯まで時間があるので、女将さんがオススメする場所まで車で連れて行ってもらった。
東照宮の更に奥に 滝尾神社 というものがあり、日光二荒山神社の別院らしい。東照宮よりも古い霊場らしく、観光客でわざわざ行く人は少ない場所なんだそうな。バスツアーではこんなところまで来ないだろうし、大抵は東照宮周辺でお腹いっぱいだろうし…
確かに観光地の賑々しさは無く、いかにも霊場然とした静謐さに気持ちが引き締まる。
テクテク歩けば写真を撮りながらでも1時間強で駅に戻れるので、スケジュールに余裕のある人には是非とも訪れてもらいたいパワースポット。

運試しの鳥居

真ん中の穴目掛けて石を3つ投げ、入った数で運を試すというもの。1つ入った。

香車堂

安産祈願。妊婦がここから駒を1つ借りて帰り、出産後に2つにして返す。この辺りにはこの他にも色々と祈願出来るスポットがあるらしい。

鍋パーティー

宿に戻って17時半。
ご主人が戻り、常連の男性と聞いていた2人も到着していて、更に今日から1週間住み込みで働くという台湾の女の子も含めて6人。
台湾の子は既に関西方面を回って来ているというだけあって、日本語もかなりのレベルで話せている。そう言えば、これで台湾の知人は2人目か。

中国とカナダからの2人は16時着の予定だったそうだが、”海外の人はその辺アバウトだから” というご主人の一言で納得。
男性客のお一方Gさんは山をやっているそうで、先達と呼べる人が身近に居ない自分としては、色々とお話を聞ける貴重な機会になりそうで楽しみ。

人数が多いので鍋にしようという調理マスターUさんの提案を受け、近くの店で買い出し。
出る直前に中国とカナダの2人も到着。こちらは結構若そうに見えるけど学生かな?
会って1時間ぐらいの方々とこうして鍋をやろうというのは、自分の日常からは縁遠いところにある出来事なので、かなりワクワクする。

ご主人オススメの大根おろしと海苔を混ぜたみぞれ風の鍋を、みんなで手分けして準備。
骨付き鶏モモ、豚つみれ、大根、舞茸、しめじ、長葱、キャベツ、もやし、締めにうどん。
今回のみぞれ風はご主人のお祖母さんが昔作っていたものを真似たそうなのだが、その時は大根を2本ぐらい擦り下ろしていた (今回は1/2本) らしく、今年の冬は自分でそちらのバージョンもチャレンジしてみようと思う。

全員うどんの前までに結構お腹がいっぱいで、うどんは買ってあった6玉の内、半分の3玉にしておこうということになったのだが、食べてみたらこれがまた存外に美味しく、結局あっさり全6玉を完食してしまった。ちなみに材料費は1人300円。

Gさんが石巻からの土産として持ってきた笹かまぼこを頂く。
普段口にする笹かまぼこは普通のかまぼこと大差無いのだけど、これは半生のようなトロ味があり、風味が抜群に良い。やっぱり名物は本場のちゃんとしたものを食べてみないと分からないものだなぁ…

更にUさんが貰い物という自家製ジンジャーエールがあると洩らした瞬間、全員で拝み倒し、ご相伴に与る。今まで飲んだ中で一番生姜が強いけど、単純に辛いというわけでもなく、奥深い贅沢な一杯。
今回自分は手ぶらでお邪魔してしまったけど、次に行くときは何か持って行くとしよう。

日光ステーションホテルクラシックで入浴

後片付けをしながらダラダラしつつ、気が付けば22時。
ゲストハウスには綺麗なシャワーも完備されているのだが、すぐ近くの日光ステーションホテルクラシック で23時まで日帰り入浴をやっていると聞いたので、今回はそちらに行ってみることに。どれぐらい近いかと言うと、徒歩1~2分という驚きの近さである。
鍋の間に何度か雨が降っていたようだが、幸いこのタイミングでは止んでいた。

フロントで係りの人を呼んでお風呂の場所を訊くと、廊下の先に券売機があるので、そこでチケットを買って下さいとのこと。確かに券売機はあるのだが、チケット確認があるわけでもなく、極端な話、その気になれば泊り客を装ってタダ湯が出来てしまう。
勿論、ちゃんと払うけどね。600円也。

駅前のホテルなので内湯のみだけど、ちゃんと温泉だし非常に綺麗。ぬる湯とあつ湯の浴槽があるので、長風呂も出来て満足。日光には他にも温泉があるけど、駅近600円でこれだけしっかり浸かれれば十分過ぎる。

就寝

宿に戻って23時に消灯。
男性用ドミトリー (二段ベッドの共用部屋) で予約していたのだが、日曜でたまたま空きがあり、自分が早朝出発なこともあって、個室を使わせてもらえることになった。
朝5時に起きて少なからずガサゴソとやってしまうことになるので、このご厚意は有り難く受けさせてもらうことにした。感謝。
ちなみに個室はいかにも古民家らしい和室で、これがまた素敵。

というワケで、単に山に登るための前泊として計画を立てていた1日目だったけど、想像以上に濃く、どっちがメインだか分からないぐらいの充実した日になった。

2日目 に続きます。