▲ 夏よ、あともう少し – 武甲山 (1,304m)

早春の 筑波山ナイトハイク 以来の4人で、武甲山に登って来た。
200名山の1つで、秩父のシンボルと言える有名な山である。甲武信ヶ岳のように地名からではなく、日本武尊の伝説が由来の山名らしい。
秩父方面の山に登るのは、春先の 石尊山 以来ということになる。

武甲山御嶽神社 一の鳥居

当日は久々に快晴で、雨の不安が無い安定した週末。8時過ぎに西武秩父線の横瀬駅に集合。
ここから登山口まではセメント工場などが建ち並ぶ車道を1時間半歩く必要があり、タイミングによっては運搬用のダンプなどが行き来するため、あまり快適とは言えない。バスは運行されていないため、手段としては徒歩かマイカー、タクシーとなる。
それなりに知名度が高く利用客が多いせいか、タクシーの回転がスムーズなので、今回はタクシーで登山口を目指すことにする。

横瀬駅から10分ちょっとで生川の登山口に到着。2,000円を4人で割って1人500円。これならタクシーが現実的な選択肢になる。
少し手前に延命水という湧水ポイントもあるが、この先にも別な水場があるので、今回はスルーして直接登山口まで運んでもらった。
生川からのコースは山頂にある武甲山御嶽神社までの表参道となっていて、登山口にも鳥居と狛犬 (秩父は犬神信仰なので、狛犬もオオカミ) が置かれている。

武甲山御嶽神社 表参道

9時少し前に登山口を出発。しばらくは舗装された沢沿いの道を進む。沢はそれなりの水量があり、若干人の手は入っているが、細かな滝も多い。今はもう営業していないようだが、コンクリ製の釣り堀にはマスらしき魚影が見える。
なかなか目に楽しくて良いのだが、そこそこの傾斜を真っ直ぐ登らされるため、長閑な雰囲気に反して、案外 “脚に来る” コースである。
登山口の「一の鳥居」を一丁目、山頂の御嶽神社を五十二丁目として、丁目石が置かれているのだが、結構地味なので個人的な指標にはならなかった。

不動滝

登山口から30分弱で、沢の突き当りとなる不動滝に到着。「十八丁目の水場」とも呼ばれていて、水の補給が出来る。


不動滝直後の立派な橋を渡り、ここからは沢を離れて、ひとすらスギ林の中を歩く。
不動滝から30分弱の「大杉の広場」は若干広い空間になっているものの、基本的に山頂まで展望らしきものは一切無く、代わり映えしない道がずっと続いている。不動滝以前に比べると、勾配が緩い区間が多くなって足への負担は減るのだが、少々ダレ気味になってしまう点は否めない。

御嶽神社 山頂本社

大杉の広場から更に30分強、登山口から1時間半強で山頂手前の御嶽神社に到着。
元々は本来の山頂 (1,336m) にあったものを移設したらしい。右脇には綺麗なトイレが設置されている。

武甲山 山頂

神社の横を抜けて、左裏手の小さな岩場を登れば、武甲山の山頂に出る。横瀬駅がある北側以外は木に遮られて展望が無く、スペース的にも比較的狭め。
横瀬駅から見上げた際に見えていた、切り崩された独特の断崖は、残念ながら山頂からだとあまり実感出来ず、想像していたほど特徴的ではなかった。ただ、その唯一抜けている北側の展望は素晴らしく、天気が良ければ解放感は十分。

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