▲ 夏よ、あともう少し – 武甲山 (1,304m)

浦山口駅方面に下山

昼食も兼ねて1時間ほど山頂に留まり、下山は浦山口駅方面へ。
神社の手前を往路と反対側に下ると、表参道とは印象が異なる、展望の道が続いていた。
所々で広葉樹が混ざった尾根道となっていて、南側への展望ポイントも存在する。ただし、それも最初の30分程度。

尾根から南西に向けて「長者屋敷の頭」を下る頃には、表参道に近い雰囲気に変わる。道幅が狭いので多少は緊張感の伴う道となり、30分弱下ると沢にぶつかる。

複数の滝が流れ込む水量豊かで美しい沢で、暑い時季は足を浸すのに丁度良い。

橋立堂 (橋立鍾乳洞)

沢に合流してから10分もせずに、車が入れる砂利道の林道となり、緩々と30分も歩くと土津園という茶屋がある橋立堂に辿り着く。沢までの道程が実時間より長く感じるのに対して、沢以降の区間はあっと言う間に感じる。
裏手は横瀬から見た武甲山をコンパクトにしたような岩壁の山となっており、その下には橋立堂と橋立鍾乳洞がある。

鍾乳洞には寄ってみたかったが、ちょっと混んでいるタイミングだったので、今回は土津園でソフトクリームだけ食べることにする。

秩父鉄道と西武秩父線

土津園からは舗装された道となり、20分ほどで 秩父鉄道 の浦山口駅に到着する。単線でいかにも里山といった風情の駅で、運行間隔は1時間に1~2本。
我々が到着する少し前に出てしまったようなので、ビールを買いに行ったコンビニが閉店していたり、近くの不動名水を飲みに行ったりしつつ、30分後の列車を待つ。その間に秩父鉄道が運行しているSL パレオエクスプレス が通過するというサプライズもあった。

浦山口から2駅手前の御花畑駅で降り、西武秩父まで歩いて西武秩父線に乗り換え。
この辺りを最初に歩いたのは10年ぐらい前だったと思うが、印象が変わっていなくて嬉しかった。…と思ったら、西武秩父駅の仲見世通りは以前よりかなり盛況している様子。どうやらアニメによる町おこしがあったようだが、その影響なのかどうかは分からなかった。

武甲温泉

西武秩父線で1駅戻り、本日の出発地点である横瀬駅に舞い戻る。
御花畑の銭湯と横瀬の 武甲温泉 のどちらにするかギリギリまで迷ったのだが、銭湯だとザックの置き場に難儀する可能性があったので、今回は武甲温泉に決めた。

朝のタクシー待ち中に割引チケットの自販機を見付けていたので、大いに怪しみながらトライ。通常料金800円のところが580円になるので、まぁまぁの割引率ではないだろうか。
見た目が券売機ではなく缶ジュース等を売る自販機のような感じだったので、どういう状態でチケットが吐き出されるのかと思ったら、小箱に入って取出し口に落ちてきた。小箱は近くの回収口に戻すようになっている。色々と手作り感が凄い。
一応大丈夫っぽいので4人で買おうと思ったら、最後の1人がまさかの売り切れ。

駅から10分ちょっと歩いて、川岸の武甲温泉に到着。
あまりこれと言った特徴が無い温泉で、川を見下ろせる露天風呂なんてものも無し。まぁ汗を流すには必要十分なので、広くて快適なだけでも良しとしよう。
風呂上がりにはエクストラコールドで乾杯。ずっと我慢していたので、抜群に旨い。


最後は急行1本で池袋に戻り、池袋の二郎で豚ダブルの野菜・ニンニク増しを注文。
この店舗で最後に食べたのが10年ぐらい前なので若干記憶が怪しいのだけど、自分が回った範囲では比較的ボリュームが多めで、チャーシューが飲み込みづらい印象があり、今回は大盛も野菜増し増しも控えてしまった。
実際に出て来たそれは、想像していたより大分大人しく、チャーシューも食べ易くなっていた。これなら、少なくとも大盛か野菜増し増しのどちらかは余裕でクリア出来たと思われる。惜しいことをした。

今回は往路にタクシーを使ったため、タイムスケジュールにかなりの余裕があった。下山後の行動に制限が掛からなかったのは非常に快適だったので、人数が多い場合には、たまにはこういうプランも良いかもしれないと思う。

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