雁ヶ原と日向山 山頂
分岐からヤセ尾根を少し進むと、突然視界が開けて、白砂の別世界が現れる。ここが雁ヶ原。
ここまでがスパルタな急登続きだったこともあり、この瞬間のカタルシスはかなりのもの。
砂の傾斜を上りきり、ようやく山頂に到着。(三角点は少し離れた地味な木立の中)
晴れていれば甲斐駒ケ岳や 八ヶ岳 が一望出来る好展望のはずだが、この日は近くの山しか見えず。それでも何とかギリギリ雨は避けられたし、風も無く、寒さに凍えずに済んだだけでも有り難い。白砂と花崗岩の独特な風景は、天候を問わず十分に堪能することが出来るだろう。
ハイキングコースで下山
帰りのバスや電車を気にする必要が無いので、比較的のんびりとした昼食を済ませ、今度は一般的なハイキングコースで下山する。
錦滝側から上ってきた場合、このハイキングコースへのアクセスが思いの外分かりづらい。案内板が無く、木立と笹ヤブに隠れた位置にあるため、気が付かないと砂の斜面をウロウロ下るハメになる。
雁ヶ原からハイキングコースに入ってすぐの位置に、ポツンと三等三角点。他には何も無いので、一応写真に収めてそのまま下山を開始。
こちらのハイキングコースは低い笹原とスギ・ヒノキが延々と続く。急坂も岩場も危険な箇所も無く、とにかく歩き易いので確かに入門用として勧め易いのだが、ひたすら同じような景色が続くため、正直、結構ダレる。
難易度として入門用ではあるものの、上ること自体の楽しさを啓蒙するコースとしては、些か力不足。その分、山頂でのご褒美は他の追随を許さないのだが…
ちなみに往路では山頂まで誰とも出会わず、他に登山客が居るのか不明だったけど、こちらのコースでは3組ぐらいと擦れ違った。
みたまの湯
特に盛り上がりも無く、予定通りの時間に登山口に帰着。ゲート前には我々の他に車が2台。ここからの下りも対向車が来ないかビクつきながら、何とかそういった事態には遭遇せずに脱出完了。
再度須玉ICから高速に乗り、甲府南で下りて みたまの湯 に向かう。
みたまの湯は高台にある入浴施設で、露天風呂からは眼下に広がる甲府盆地を隔てて、八ヶ岳連峰などが見渡せる。この日は曇天のため、遠くの山々を眺めることは叶わなかったが、それでも開放的な温泉を堪能出来た。湯温は若干温めで、長湯に向いている。
同じようなロケーションとして贔屓にしている 天空の湯 があるが、個人的には天空の湯の方が好みだが、みたまの湯ではまだベストな条件で展望を得られていないので、最終的な評価はもう少し待ちたいと思う。
らーめん次郎冠者
夕飯のラーメンは最初から決めていたのだが、都内に戻ってからにするか、近場で探すかは少し悩んだ。みたまの湯を出た時点で14時半。調べた限り、目ぼしいラーメン屋は大体14時半か15時で中休みに入ってしまう。
しつこく粘って検索し、何とか中休み無しで営業している らーめん次郎冠者 なる店を発見。名前から想像出来る通り、山帰りの我々に相応しい「二郎系」のラーメン屋である。
満腹になると眠くなりそうだったので、ギリギリで理性を保って大盛は控えたはずだったのに、席に着いてトッピングをオーダーする際にまさかの「野菜マシマシ」を強行。
メニューを見ると、野菜マシマシは750gとか書いてあって若干怯む。まぁ、いくら量が多いと言っても、大半はもやしだから大丈夫だろう。
本日二度目の、多分一度目よりも高い山に挑み、何とか完食。足腰よりは、胃袋の方がブランクを感じなかったかな。
天気が微妙なオフシーズンということもあり、帰りの高速も渋滞と無縁でスイスイ快適。
八王子で友人を下ろして以降はさすがにグダグダになりつつ、何とか睡魔を躱して自宅に帰り着いた。
さすがにもう真っ暗だったけど、時間的にはまだまだ余裕の18時半。やはり公共交通機関よりも早めに始動出来る分、時間配分にゆとりを持てるのは冬場における大きなメリットだ。
快晴とはいかなかったものの、無事に山納めも出来た。
やはり登っていないと目に見えて山体力が落ちているので、日頃の運動不足解消を考えつつ、来春の山初めに向けてしっかり備えておくようにしたい。
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