THERMOS | 山専用ボトル FFX-751

夏場以外の山行にはクッカー ( JETBOIL ) の初期モデルを持参してカップラーメンを食べているのだが、ガス缶まで含めると700g弱あり、携行品の中ではカメラと並んで一番重いアイテムだ。単独行の場合、自分1人の為にクッカーを持って行くのは若干無駄な気もしている。
10年前 に魔法瓶のお湯でカップ麺を作った際は温くなってしまって微妙だったのだが、最近は保温性能の高いボトルも出ているようなので、先日の山行に合わせて購入してみることにした。

製品情報

今回購入したのは、THERMOS の ステンレスボトル FFX-751 。
「山専用ボトル」として6年ぐらい前から販売されている定番商品で、今年になってバージョンアップしたようだ。旧モデルとのパッと見での違いは、コップの形状 (大型化) とスクリュー栓が2パーツ化した点ぐらい。保温効力6時間78℃以上というのは以前のモデルからほぼ変わっていない。(保温効力:室温20℃の環境で95℃の熱湯を入れた状態での効力)

新しいモデルは従来からの 500ml / 900ml に、750ml が追加されて3タイプ。自分の場合はカップヌードルBIGに400ml、ホットコーヒーに200mlぐらい使う想定なので、750mlタイプが丁度良かった。(余った分でコップの洗浄が出来る)

本体には滑り止め&キズ防止用として、シリコン製のボディリングとソコカバーが付属している。取り付けた状態で360g、外した状態で330g。自分の使い方なら外しておいても良いかなという感じ。JETBOILが700g弱なので、350g程度の軽量化となる。この差はなかなか大きい。

ただし、ザックに収納するアイテムとしての大きさはかなりのもの。750ml用は8×8×26cmもあり、一般的なボトルサイズを想像していると結構面食らう。(JETBOILは10.5×10.5×18cm)
JETBOILなら横に寝かせることも出来たが、基本的に縦に起こした状態でしか入れられない。20L前半のザックや、通気の為に背面が湾曲しているザック等はなかなか厳しい気がする。自分の常用するザックは後者に該当するものの、30Lあるので何とか収めることが出来た。
お湯を入れた状態で1kg (750mlの場合) あるものをザックの片側に寄せるとバランスが悪くなることが予想されるので、パッキングレイアウトの見直しを迫られることになる。
用途との相談になるが、500mlとよく比較検討した方が無難だと思う。自分の場合はカップヌードルのBIG+コーヒーという組み合わせなので750mlを選んだが、カップヌードルをノーマルにするか、コーヒーを省けば500mlでも十分。

保温性能の検証

半日~1日の山行では平均して5時頃に家を出て、11時台に昼食というパターンが多い。つまり6~7時間、カップ麺を作れる温度をキープ出来れば問題無い。
これから冬に向けてどんどん寒くなっていくが、保温効力は室温20℃での測定結果なので、もう少し自分の利用シーンに即した気温でテストしてみた。23時45分の時点で沸騰直後のお湯をいっぱいまで注いで、ベランダで朝まで8時間放置して計測。

23時45分時点 気温15℃ 湯温 95.9℃
   ↓
 8時間経過
   ↓
7時45分時点 気温11℃ 湯温79.6℃

80度はカップ麺を一応作れるけど、記載通りの時間だと少し戻り切らずにモソモソする感じ。自分の山行なら家を出てから昼食まで8時間掛からないことがほとんどなので、完璧を求めなければ十分使える性能と言える。

容量がそこそこあって夏のアウトドアに持ち出すことも出来るし、季節を問わず活躍の場は多そうだ。

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