2日目 山頂で日の出
翌日は日の出を拝むために夜明け前の4時半に起床。軽く腹ごなしをして、まだ薄暗い山道を登る。
1泊する人達はほとんどが山頂での日の出を見に来ているものと思っていたのだが、この時間から出発する登山客は少なく、5時からの朝食を食べるために食堂に向かう人が多かった。
山小屋から20分ちょっとで山頂に到達。日の出まであと15分程。風の全く無い、穏やかな朝焼け。後ろには富士山がはっきりと姿を見せている。この光景は今年既に2回目だけど、やっぱり感動する。
陽が昇ってからは基本的に下山するだけだが、我々はガスストーブを持って来ているので、ちょっと豪勢に山頂で朝食。今回はベーグルとコーンスープ、生ハムにコーヒー。山頂はまだまだ寒いので、温かいものは最高の贅沢品と言える。
この頃になると、山荘で朝食を食べた登山客達が山頂に押し寄せて鮨詰め状態。やはり早めに来て正解だった。
鴨沢ルート
予定通り鴨沢ルートで奥多摩方面に下山。こちらは富士山を眺めながらの贅沢なコースで、三峯神社ルートほど急な勾配も無く、比較的余裕を持って下ることが出来た。
帰りのバスも1本遅く設定していたので、時間に追われることもなくのんびりと下山。
途中の広場で少し早めの昼食。最後はチキンラーメンと、満を持して登場の生卵。割れないように気を遣ってザックに忍ばせておいたものだ。チキンラーメンには生卵。これは外せない。
下山してバスが来るまでかなりの時間があったので、奥多摩湖のほとりで仮眠。
帰り掛けに奥多摩駅近くの温泉に立ち寄ろうと思っていたのだが、行楽日和に考えることはみんな同じようで、男湯は何と40分待ちという有様。今回は諦めて大人しく新宿に戻り、飲み屋とカフェをハシゴして岐路に着いた。
1泊の登山は荷物が多くて準備が大変なので、誘える相手も結構限られてしまう。でも、それを踏まえた上でも、やっぱり登る価値があると思う。それを登っていない人に伝える手段は写真ぐらいしかないし、写真で伝えられるのは、本当に断片的な部分でしかない。
学生時代から付き合い始めて早10年近くになる仲間達だけど、登山に限らず、まだまだ共有していないこと、共有したいことが沢山あるのだと再認識出来たイベントになった。
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