JR 佐原駅
この日のメインである佐原。着いてまず驚いたのは、駅舎が新しくなっていたこと。
前回来たのは9年前なので、それから改修されていても不思議は無いのだが、これはもう改修ではなく、建て直しと呼ぶのが正しいレベルである。建て直せるほど潤っているか、もしくは人を呼ぶ為に建て直したのか、どちらにしても、観光地として整備に力を入れて来ているのは間違い無い。
印刷してきた観光マップを片手に、まずは川縁を歩く。
まだまだ西日が強い時間帯だったけど、日差しに角度が無いので日陰に入り易く、水辺の涼しさと相まって快適に歩くことが出来た。
佐原の大祭
大通りに出ると、両脇に屋台が並び、人で溢れ返っている。そして、その中を悠然と山車が進む。それぞれの山車に数十人が関わって、笛を吹き、舞いながら進んでいく。
実際に見て思ったのは、ポスターから想像していたよりもずっと大きく、そして精巧に出来ているということ。人物の造形も彫り物も素晴らしい。太田道灌、菅原道真、伊弉諾などなど、期間中で10台の山車が出ているらしい。
このスケール感は、ちょっとその場で見ないことには伝わらないだろう。
古さを残した街並みに、夕日と提灯の紅い光が映える。
佐原は重要伝統的建造物群保存地区に指定されているだけあって、以前に来た時も風情のある景色を楽しむことは出来たけれど、どことなく寂しいと言うか、周囲から取り残されたような印象を持ってしまった。
しかし、それがこういう行事ともなると、再び命を吹き込まれたかのように色鮮やかに感じられる。やはり一風景としてだけではなく、生活の一部として残していくことに意味があるのだと思った。
また、この大祭では山車の担ぎ手だけではなく、全体的に若い人達が主力となって、祭りを作り上げているように思われたのも素晴らしかった。懐古よりも、今の人達が新しい風を吹き込み続ける、前向きなパワーがあるような気がする。
21時前の電車に乗って、23時半に帰宅。
朝から動き回ってそれなりに疲れはしたけど、それよりも沢山のエネルギーを補充出来た。
大祭は結構遅い時間まで盛り上がっているようなので、今度は泊まりで行ってみるのも楽しいかもしれない。
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