早春の奈良・京都 (1日目)

まだ桜も咲かない3月の中旬。慌ただしさがピークになる前に、駆け込みで京都2泊3日をプランニング。自身4度目の京都は、寒さと暖かさが入り乱れる旅となった。

品川を7時前に出発する新幹線に乗り、一路京都へ。
朝ごはんは個人的にお気に入りの『30品目バランス弁当』。

初めての奈良

京都では宿泊用の荷物をロッカーに預け、そのまま奈良に向かう。
実は自分は初めて、相方も小さい頃に一度行って以来とのことで、2人ともほぼ初めての奈良観光。
奈良は大仏と鹿が有名だけど、それ以外はあまりパッとしない印象を持つ人も多いはず。見どころが市街地から離れた場所に分散していて、京都のついでに立ち寄るには選択肢が乏しいし、時間を掛けて色々回るにしても、移動距離だけで結構な労力になりそうな雰囲気を感じた。

工場跡、工場跡事務室

まずは廃工場カフェの 工場跡事務室 でコーヒーを頂く。
工場や古民家を再利用したカフェは幾つか行ったことがあるけど、ここは店内も然ることながら、ロケーションが素晴らし過ぎる。
店内写真は撮影NGだったので外観だけ載せるけど、調べれば色々出て来るので、奈良に行く予定がある人は是非立ち寄ってもらいたい。アクセスが良いとは言い難いものの、奈良公園に行くならギリギリ射程圏内。
主に『フトルミン』という乳酸系整腸飲料を製造していた工場のようで、時代柄、良い意味でちょっと不気味な雰囲気も感じられるのが最高にツボでした。(フトルミン自体は至って健全な、長く親しまれた健康食品だったっぽい)

東大寺

工場跡事務室からは 東大寺 の裏手にアクセス出来るので、割とオススメのコース。
大仏様の大きさも然ることながら、東大寺自体のスケール感や重厚さにも圧倒される。柱くぐりは海外からの観光客が大はしゃぎで挑戦していて微笑ましかった。

奈良公園

奈良公園と言えば、やはり鹿。そして鹿せんべい。
既にせんべい売場の脇に鹿がスタンバっていて、買うのを待っている露骨な状態。買った瞬間には数匹が寄って来て、気が付けば十数匹に取り囲まれている。
なるべく小鹿にあげようと思うのだが、がめつい大鹿が上着の裾を噛み、鼻水だか涎だか分からない液体を擦り付けてくる有様。目が怖いよ…

春日大社

若干長めの参道を上り、奈良公園の奥にある 春日大社 へ。
さすがに東大寺より知名度は下がるが、それでも世界遺産は伊達じゃない。建物自体はピンと来なくても、『鹿みくじ』は知ってる人も多いのでは。

氷室神社

ついでに (失礼) 立ち寄った 氷室神社 。時季が合えば枝垂桜が見物。
人が居る気配は無く、中央の賽銭箱には特殊な投入口が設けられている。こちらに入れるとどうなるのか、イマイチはっきり分かる説明が無い。一応会報誌っぽいものを貰えるのだが、実はこの投入口と連動しているわけでもなく、その気になれば、賽銭を入れなくても持って行くことが出来てしまう。
興味半分で100円を投入してみると、若干の間を置いて雅楽が流れ始めた。これがまた結構な音量で、しかも全然鳴り止まない。最初は終わるまで待ってから退去しようと思ってたけど、結局途中で諦めた。

喫茶 みりあむ

奈良公園から少し離れて、カレーが評判の 喫茶 みりあむ へ。
塩味ではなくスパイスを味わう本格派。レーズンとヨーグルト、ドリンクが付いて1,000円はお値打ち。
この日は晴れたり雪が降ったりと目まぐるしかったが、雪が止むまでの時間、時代を感じる落ち着いた店内でまったりと時間を潰すことが出来た。

京都

奈良町のレトロな通りを回りながら奈良駅に向かい、京都駅でロッカーの荷物を回収してからホテルにチェックイン。

dining HARIYAMA

19時半から予約していた dining HARIMAYA へ。相方が以前に来てお気に入りだった店で、リーズナブルに京料理を楽しめる。

船岡温泉

お腹を満たした後は、本日の締め 船岡温泉 に向かう。
温泉とは言っても実際に温泉を引いているわけではなくて、単なる屋号らしい。大正時代に旅館として建てられたものがベースとなっていて、それを感じられる装飾があちこちに残っている。浴場の構造もかなり歪で、一般的な銭湯とは一線を画していて面白い。
男湯と女湯で構成が大きく異なっているため日替わりにしているらしいので、チャンスがあればもう片方の浴場も試してみたいところ。
ここ以外にも京都周辺は王道・変化球の銭湯が色々あって、銭湯巡りも楽しそう。

2日目 に続きます。

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