▲ 謹製アートの楽園 – 不老山 (928m)

世附峠 → 不老山

世附峠で林道を跨ぎ、いよいよ不老山への取り付きが始まる。
標高差200mをほぼノンストップで駆け上がる、この日唯一の急勾配区間だが、本当にここぐらいしかそういった区間が無いので、むしろ「ありがとう」といった感じ。体力も有り余っているので、黙々と登って一気に山頂へ。

不老山の山頂は樹々に囲まれて展望は無し。
上は抜けているので開放感は多少あるが、サンショウバラは先程の丘の方が多いし、やはりこちらも鑑賞に堪える程の花は残っていなかった。

▲ 別ウィンドウで全天球写真を表示します

不老山 → 谷ヶ岳 → 駿河小山駅

不老山から駿河小山駅への下りは、どこから林道に入るかで幾つかルートがある。山頂から間も無くの分岐、生土山分岐という2つの分岐があり、いずれも西側を選ぶ方が早く林道に合流する代わりに、その林道がかなり長い。
2つとも東側を選ぶと、林道を使わずに谷ヶ岳経由で下るルートとなるが、どのルートを選ぶのが良いかは微妙な判断と思われる。
この日は途中から陽射しが強くなっていたため、日陰皆無の林道は避けて、少しでも涼しそうな谷ヶ岳経由のルートを選択した。

谷ヶ岳経由のルートも、地図には無い林道 (作業道) が長く並走していて、途中まではそちらを使うことが可能だ。また、このルートは先の岩田氏の手による看板が多く設置され、これを追いながら下る楽しみもある。

ちなみに岩田氏が看板を設置したのは10年前ぐらいが最後のようで、それ以降、その志を引き継ぐ(?)有志の手による、同様の看板も多数見掛ける。残念ながらクオリティとしては岩田氏のそれに遠く及ばず、今のところ岩田氏の引き立て役になってしまっている感が否めないところではあるが、岩田氏の看板は朽ちていく一方なのも事実なので、是非頑張って続けていって欲しい。

下山ルートは全体的に展望が少ないものの、ところどころで 大野山 方面を見渡すことが出来る。

最後の最後、沢に出る辺りで急な下りが現れる。
手摺や階段が設置されているものの、ややスリッピーで脇が切れ落ちているため、長い下りに脚がやられていると思わぬ事故に繋がる危険がある。ここだけは要注意。

登山口から舗装路までもそこそこ長く、舗装路に出てから駅までもまた長いため、不老山からの下りは全体的に「かったるい」印象が伴う。夏日のような陽射しも相変わらずで、最後の最後に思わぬ消耗を強いられた。

あしがら温泉

15時過ぎに駿河小山駅に到着。メンバー構成上、全体的に緩めのペース配分を貫いたため、ほぼ山と高原地図のコースタイム通り。
通常ならここから御殿場線で山北駅の さくらの湯 に向かうところだが、今回は車があったのでの あしがら温泉 に立ち寄ってみることにした。

施設としては平均的で特徴は無いが、入浴料が500円と安く、雲が無ければ露天風呂から富士山を眺められるという、なかなか良いロケーションだ。今回のように車が無ければ使えそうにないけど、覚えておくと良いかもしれない。

今年は9月の連休に久々の雲取山が控えているので、それまでに2回ぐらいは機会を作って、何とか体力の維持に努めたいところだ。

DATA