▲ ブランク明けの山納め – 官ノ倉山・笠山・堂平山 (876m)

3月に山初め で登って以来、コロナで機会を逸し続けて秋になってしまった。途中で新規感染者数が落ち着き、登ろうと思えば登れるタイミングもあるにはあったのだが、何となくスイッチが入らなかった。
さすがにこのまま年を越すのは心残りがあるので、年内最後の覚悟で近場のハイキングを敢行。コロナは第3波で予断を許さないのも事実ながら、通勤するよりはリスクが小さいだろうと、半ば自分に言い聞かせる。
8ヶ月振りの山行をどこにしようか悩んだが、ブランクとメンバー内の諸々の事情を鑑みて、比較的集まり易く歩き易い秩父の官ノ倉山~堂平山をミニ縦走するコースを選択。一昨年の夏 にも歩いているコースだが、現在の鈍った身体には丁度良いだろう。

東武竹沢駅 → 官ノ倉山 → 石尊山

7時半過ぎに東武竹沢駅に集合。
11月はほとんど雨が降らない快晴続きだったのに、この週に入って微妙な天気に変わりつつあった。この日もそれほどの好天は期待していなかったのだが、多少肌寒いながらも雲の少ない見事な快晴に恵まれ、秋の山納めに相応しい1日を予感させた。

官ノ倉山まではしばらく舗装路を歩いた後、30分程の短い上りで山頂に到達出来る。
山頂手前は若干急登ながら、短いのでそれほど苦労した記憶もなかったのに、この日は既にバテバテ。以前はバテるならまず息が上がる感じだったものが、今は脚が上がらくなる方が先に来るという悲しい有様だった。

山頂は相変わらずの好展望で、手頃に登れる山としては屈指のご褒美感。石尊山とセットで回るだけでもそれなりの充足感を得られるので、半日未満のお気軽ハイクにも打って付けだ。(我が家からはスタートの駅まで2時間掛かるので、割に合わないけど)

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石尊山 → 笠山

石尊山から折り返して少し手前の分岐を逸れ、南に下る。一旦舗装路に出ると、しばらくは山里を緩々歩くことになる。普通だと舗装路に出た時点で若干気持ちが途切れ、そこから再度持ち上げるのに苦労するのだが、このコースの場合は最初の官ノ倉山・石尊山までの舗装路も割と長く、かつ登山道が短い構成。まだ気分的にそこまで登山モードのスイッチが入っておらず、気持ちが途切れる感覚に陥りづらいのが面白いところ。

また、この里山区間に和菓子の 小松屋本店 があり、そこで買った和菓子を先のデイリーヤマザキ付近で食べるという長閑なイベントが組めるのも地味に大きなポイント。今回は季節限定の「まるごとみかん大福」に舌鼓。構成上、昼食が次の笠山で昼過ぎになってしまうため、そこまでの繋ぎとしても毎度重宝している。


水の綺麗な館川の流れに癒されながらのんびり歩き、兎飼戸橋から笠山参道 (長坂) に入っていよいよ登山道が再開。勾配としては大したこと無いはずなのだが、鈍り切って回復も覚束ないこの日の我々にとっては、そんな道でも徐々にダメージが蓄積されて喘ぐことになる。

再度舗装路に出て15分程歩き、笠山神社下社の鳥居を潜って、この日最大の急登区間に突入。ここから山頂までは以前もそれなりに歯応えを感じるものだったので、案の定、ヒィヒィ言いながら細かく小休止を繰り返す牛歩の歩みを強いられる。
また、この区間に限らずコース全体を通じて登山道上に休憩ポイントがほとんど無く、勾配の途中で立ち止まって回復を図るしかないのも密かな難点。

山頂直前で強烈な急階段 or 巻き道という二択を迫られつつ、12時半に何とか笠山山頂に到着。
夏場だった前回とは違ってすっかり落葉しているため、思ったよりしっかりと展望が得られて気分爽快。ただ、この時間帯はそれなりに風が吹いていて体温がみるみる下がる状況だったので、神社を風除けにしながらの昼食となった。

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ちなみに山頂と書いたが、笠山神社がある場所は正確には山頂ではないらしく、その少し先に山頂の看板が立っている広場がある。

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