安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄

コロナの影響で一昨年・昨年と帰省が叶わず、3年振りにようやく帰省。
仕事の都合で週末を絡めた2泊3日しか確保出来ず、遠出の計画も立てていなかったんだけど、あまりに天気が良いのでやはりどこかに行こうという話になり、急遽プランニング。夕方から別件があるため、実家から1時間ちょっとぐらいの範囲で探してみたところ、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄 なるものを見付けた。
美唄市および美唄市出身の彫刻家 安田侃氏が、廃校となった美唄市立栄小学校跡地を中心とする70,000m²超の敷地に40点以上の作品を展示している。”アルテピアッツァ”はイタリア語で”芸術広場”のこと。

Cafe Stoven (カフェ ストウブ)

タイムスケジュール的にランチは現地の方がスムーズなので、セットで調べておいた美唄の Cafe Stoven へ。
美唄ICを下りて突き当りを左折、国道12号を越えて少し進んだところにある。美唄中学校の向かいにあるので、探すのは特に苦労しない。

店はパン屋+カフェという形態で、カフェは2名掛けテーブルが2つ、4名掛けが2つ、6名掛けが1つ。11時半に到着した時点では辛うじて席を確保出来たものの、数分後には埋まってしまった。

食事メニューはプレート (盛り合わせ)、キーマカレー、サンドイッチの3種類。他にトーストやデザートもある。自分と両親はプレート、弟2人はサンドイッチを注文。いずれも手の込んだ作りで、ボリュームもしっかりある。石窯で焼かれたパンはどれも美味しく、かなりリーズナブル。自宅用にも大量に買い込んだ。
パン屋も兼ねている関係からか、注文から提供までそれなりに掛かるけど、のんびりと待ち時間を楽しむのが正解だろう。

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄

来た道を引き返して美唄IC前を通過。更に少し東に進むと、すぐに美術館に到着する。

アートスペース (旧体育館)

小学校の体育館を再利用したアートスペース。安田侃氏の作品が徐に、しかし調和を取って置かれている。

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螺旋階段を上れば体育館全体を俯瞰的に眺めることも出来る。

ギャラリー (木造校舎)

小学校の木造校舎を再利用したギャラリー。教室で静かに佇む彫刻達と過ごす時間は、郷愁と異質感が混ざり合って独特の心地良さを醸成している。

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2階にはグッズ販売スペースも設けられている。

水の広場

白大理石の彫刻と玉石からなる、白と緑のコントラストが美しい広場。水に入って遊ぶことも出来るので、子供が喜びそう。

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トリフォリオの広場

駐車場からすぐの位置にある広大な芝生の広場と丘。彫刻作品が点在し、ベンチも置かれている。

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天翔の丘

トリフォリオの広場に隣接し、丘の向こうに山々が連なる雄大な景色が広がる。丘の上には彫刻作品「天翔」が設置されている。

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▲ 別ウィンドウでパノラマ写真を表示します

カフェアルテ、ストゥディオアルテ

敷地の奥の方にあるカフェ。入口が分かれてスタジオも併設されていて、彫刻のための個人利用やミーティングスペースとしての利用が可能とのこと。

紹介ページリンク ( カフェアルテ / ストゥディオアルテ )

カフェスペースは屋内とテラス席 (夏場のみ) があり、天候等に応じて使い分けることが出来る。


時間の都合ですべてを回ることは出来なかったけど、他にも最奥部に 音の広場 があり、外周の森にも彫刻作品が数多く存在する。足早に回るよりも、半日ぐらい掛けてゆっくり散策するのが良さそうだ。

驚くのは、各施設に募金箱的なものが置かれているのみで、全体を通して基本的に入場無料という点。
また、すべての作品に触れることが出来、かつ説明書きが一切無いことも特徴的。制作の背景を知ることでより深く味わえる場合もあると思うが、安田侃氏の作品はそういった形ではなく、ただあるがままを感じれば良いという潔さに満ちている。

広大な自然と調和した施設だけに、四季折々の表情も楽しめる。札幌から高速で1時間弱のICを降りてすぐという立地なので、他の季節にも是非訪れてみたい。

ちなみにギャラリーの木造校舎は修繕の為に、2023年6月20日から半年ほど閉鎖となっている。我々が訪れたのはその3日前だったので、本当に滑り込みセーフだった。校舎が無くても十分魅力的ではあるけど、やはりここを訪れるなら木造校舎はセットで回りたいところだ。

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