甲府弾丸温泉巡り

金剛寺の枝垂れ桜

甲府市街を抜けて山口温泉へ。少し早めに到着してしまったので、近くにあった 金剛寺 を覗かせてもらう。
甲府全体としては桜はまだ三分咲きぐらいながら、ここの境内の枝垂れ桜は見頃を迎えていた。朝なので他に参拝客も居らず、1人で厳かな桜をしばし堪能。

山縣神社

金剛寺のすぐ隣には 山縣神社 。寺と神社が並んでいるあたり、いかにも日本的な大らかさで面白い。
江戸時代の儒学者山縣大弐を御祭神とする神社で、鳥居は国登録有形文化財に指定されている。

山口温泉

9時になったので、山口温泉 で受付。住宅街の中に突然現れる温泉で、予め存在を知っていないと訪れる機会は無さそう。入浴料は700円。

一番乗りだったので、しばし1人でぬる湯を堪能。毎分440ℓの無加温単純泉で、匂いも滑りも僅か。露天と内湯があるけど、ここに関しては内湯の方が好み。
ちなみに飲泉も出来るとのことで、備え付けのコップで一口飲んでみたが、クセがなく飲み易かった。

たけ川うどん 山梨店

山口温泉を10時少し前に出て、10時半から開いている吉田うどん屋 たけ川うどん 山梨店 (食べログ) に向かう。当初考えていた別の店が11時開店なので、30分のロスを惜しんでこちらに切り替えた。
ちなみにここは、8年前のフルーツ公園帰りに立ち寄った 正徳院温泉 初花 から目と鼻の先だ。

吉田うどんと言えばキャベツと馬肉だと思うが、値段をよく見ずに「肉わかめうどん (大)」を頼んだら、キャベツが載っていなかった。「肉うどん」と「肉わかめうどん」は値段が同じで、わかめを頼むとキャベツと入れ替わるシステムだったらしい。わかめ好きなのでわかめを頼んだけど、吉田うどんでキャベツ抜きになるぐらいだったら、わかめは要らなかったのに…
それほど特徴は感じなかったけど、ベーシックな吉田うどんで美味しかった。

岩下温泉旅館

本来はここから甲州高尾山に登ろうと考えていたのだが、調べると最寄りの駐車場に向かう林道が封鎖されているとの情報を発見。勝沼ぶどう郷駅から歩くにはやや出発時間が遅いため、今回は諦めることにした。
このまま帰るのもちょっと悔しいので、予めリストアップしていた 岩下温泉旅館 に寄って帰ることにする。1日で3つの温泉を回るのはほぼ初めてだけど、山口温泉は35~36℃だし、岩下温泉に至っては28℃の冷泉。これなら湯あたりの心配も無いだろう。

たけ川うどんから旅館までは、車で3分という近さ。旅館は旧館と新館があり、立ち寄り湯を提供しているのは旧館。旧館は国の登録有形文化財に指定されていて、ノスタルジックで趣きがある造り。

旧館には半地下の広い霊湯と、冷泉・加温浴槽が配置された小さめの浴室の2種類がある。残念ながら霊湯は修繕中で、今回は利用出来ず。冷泉は水風呂ほどではない適度な冷たさだし、加温浴槽も暑過ぎず、交互に入るのに適している。
山口温泉と同様の単純泉で、肌が弱い人でも問題無く楽しめるだろう。


すべてのミッションを終えて、まだ12時過ぎ。普通ならまだここから2つ3つイベントを追加出来る時間だけど、3つ温泉を巡ってそれなりに満足出来たし、夕方が近くなると中央道の渋滞が始まると思われるので、大人しく変えることにする。
さすがに道は空いていて、スイスイ走って1時半には帰宅。

1人は身軽でもあり、ちょっと寂しくもあり、まぁ偶にはこういう良いかなといった感じ。20年来の憧れだったほったらかし温泉に行くことが出来たし、甲府は他にも数多くの温泉が埋もれているので、また機会を見付けて回ってみたい。

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