京王多摩川 もみじ市

京王多摩川で もみじ市 なるものが催されているらしいので、行ってみることに。2006年から年1~2回 (最近は1回)、今回で9回目の開催だそうな。
当日は夕方以降が雨の予報となっていたので、昼過ぎに家を出た。

京王多摩川駅

京王多摩川は京王線の調布駅から橋本方面の電車で1駅目。
人によってはバーベキュースポット、もしくは競輪場へのアクセス駅として認知されているかもしれない。普通に生活している範囲では、近場に住んでいなければ馴染が薄い駅だと思われる。
橋本側の改札を出てすぐ右手に京王閣競輪場があり、 あとは多摩川というのが大雑把なイメージ。一応、反対側の改札にはフローラルガーデン (旧百草園) などもある。

もみじ市 第二会場

ホームや改札周辺にアナウンスが無いのでいまいち分かりづらいが、この京王閣競輪場がもみじ市の第二会場となっていて、こちらはワークショップ系の出店がメインのようだ。
競輪を観たことが無いのでピンと来ていなかったけど、京王閣競輪場は相当大きい。
会場として使用しているのは入口から一部通路までの限られたスペースなのだが、出展数とのバランスのせいか、それでもかなりガランとした印象を受ける。
雨天時に第一会場の店を移すために広いスペースを確保してあるようで、建物自体の無機質さ具合と相まって、どうにも殺風景に思えてしまった。

多摩川駅でのアナウンスも無かったけど、第二会場でのアナウンスもほとんど無い。
第一会場は河川敷らしいが、第二会場の目立つ位置に、そこまでの案内板ぐらいは欲しいところだ。第一会場と第二会場が距離的にも分断されているため、誘導が無いとほとんど連動性が感じられない。

パンフレットは600円。カラーでそれなりのものではあるが、個人的には200円ぐらいが妥当に見える。多分協賛金的な意味合いで払う金額設定なのだと思うんだけど、それなら会場マップぐらいは黒1色のコピー用紙で良いから用意してもらいたい。
…などと心中でボヤきつつ、気を取り直して第一会場に向かう。

もみじ市 第一会場

第一会場は広い芝生の河川敷なので、第二会場より格段に解放感がある。この日は肌寒い曇天で残念だったけど、好天ならロケーションとしては素晴らしい。会場は河川敷なので横に広く、入口からだと最後方がよく見えないぐらいの距離感。
とりあえず小腹を満たしたかったいのだが、飲食系の店が一番奥なので、まずはそこまで歩く。寒い中でもなかなか盛況で、子供連れの割合も結構多い。

我々が到着したのが13時過ぎだったため、飲食店はどこも長蛇の列。
店のメニューは各店の前の小さなメニューを見ないと分からないので、列を避けながら見て回るだけでもなかなか大変。
フードとドリンクを同じ列にしている店が多く、ドリンクだけでも長時間並ぶ必要があったり、売り切れ状況がスタッフの案内を聞かないと分からなかったり、イベント全体でのアナウンス不足はここでも一貫している。

フード系はこの時点で半分近くが売り切れてしまっていて、結局ほとんど並ばずに買える一番手前の「アンリロ」という店でパスタを購入。
半ば消去法的に選んでしまったのだが、この店はドリンク窓口を別に設けていたり、 パスタの列も2列用意していたりと、屋外出展のコツを弁えている感じだった。
パスタとサラダのセットで1,500円は他の店よりも若干高いし、飲食店エリアで一番手前にある立地上、一通り見てから選びたい客の意識の死角に入ってしまうような印象もある。
パスタは熱々でとても美味しく、サラダのアンチョビドレッシングは別容器で提供する細やかさ。(しかも、このドレッシングが美味い!)

他にも以前に入った日光珈琲などが出店していて回りたかったんだけど、寒空の下、コーヒーの為だけに長蛇の列に並ぶ気力が湧かずに断念。多分、店1つ1つのクオリティは高いと思うんだけど…

持ち込んだゴミは持ち帰りが原則だが、会場内で購入したもののゴミは各店で回収してくれることが、スタッフに尋ねるまで分からなかったり、他にも気になる点が色々あった。
会場スタッフの方々は一生懸命動いていたし、コンセプトも良いと思えるだけに、出店者へのアドバイスも含めてトータルで配慮する体制が無さそうなのが非常に惜しい。
サイトではそこそこしっかりとしたアナウンスが為されていたりもするので、それぞれがそれぞれの管轄でマクロ的視点で頑張っていて、それを1つのイベントとしてクオリティマネジメントする人が居なかったのかなぁ、という感じ。

こういうのって、外から来た客はあれこれ気付いて言えるけど、中に居て頑張っているとなかなか見えて来ない部分でもあると思うので、一度外部のアドバイザー的なポジションを設けるなどしてみると、一気に改善しそうな気もする。

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