▲ 精神的にシンドい難コース – 両神山 (1,723m)

両神山 山頂

山頂まで最後の30分。
山頂直前まで本当に展望を与えてくれない酷いコースではあるが、この日はギリギリ残っていたツツジが僅かながら労をねぎらってくれた。

最後の最後にガイド本等でよく見る岩場を上り、11時半に山頂到達。
写真ではそこそこの岩登りがあるように見えていたけど、実際はそれほどでもなかった。これなら 乾徳山 や 十二ヶ岳 の岩場の方が、余程迫力があった気がする。

岩山にありがちな狭い山頂は、腰を下ろす場所を探すのにも一苦労。それでもさすがに百名山に名を連ねるだけあって、展望はなかなか見事。特に今回のコースは出発からの3時間、一切の展望を与えてくれていなかったこともあり、待ちに待ったパノラマビューに対する感慨も一入だった。
遠くには富士山が見えていたが、到着して15分程ですっかり見えなくなってしまったので、前回の石割山 に続いてギリギリ見ることが出来たのはラッキーだった。

▲ 別ウィンドウで全天球写真を表示します
▲ 別ウィンドウで全天球写真を表示します

ピストンで下山

12時半に山頂を発って、あとは上りと同じコースをピストン。下りにしたところで展望がゼロなのは変わらないため、ゲンナリしながら延々と下り続ける。
途中、テントを背負ったグループと何度か擦れ違った。清滝小屋のテント場を利用するのだと思うが、地図に記された「10張」に対して、確か20人以上と擦れ違った気がするので、避難小屋も使わないとスペースが足りなそうだ。今回のコースに特別な魅力は見出せなかったけど、泊まりだとまた違うのだろうか。

15時少し前に下山完了。やはり下山も最後までグダグダな感じ。また両神山に登ることはあるかもしれないけど、このコースを使うことはもう無さそう。

悦楽苑で第2のピークハント

とりあえず、近場の道の駅に併設されている 両神温泉 薬師の湯 で汗を流し、本日のセカンドピークである 悦楽苑 に向かう。ちょっと不思議な名前だが、「ラーメンやカレーもある定食屋」のようなお店。
パッと見ではどこにでもある街の定食屋なんだけど、この店の特徴は盛りの良さにある。と言っても、すべてのメニューが満遍なく多いというわけではなく、チャーハン、みそラーメン、カツ重辺りが極めてヤバいらしい。

1人はラーメン、もう1人はみそラーメン、そして自分はみそチャーシューメン。チャーハンやカツ重も惹かれるが、山の後はラーメンと決めている。
いつもなら迷わず大盛にするところだが、事前に調べていた情報から、今の自分には無理だと判断。健康診断をパスした直後とはいえ、寄る年波には勝てない。

運ばれてきたラーメン、みそラーメン、みそチャーシューメン。
ラーメンは至って普通なのに、みそラーメンは完全に別物のボリュームである。これで50円しか差が無いというのだから、食べ切れるならみそラーメンを選びたい。一見すると二郎系のようだが、味はどちらかと言うと優しめだし、麺も細め。

みそラーメンは山になったもやしを別皿に移すことが前提になっているらしく、最初から子供用 (?) の丼が用意されている。試しにもやしを移してみると、麺の量自体は普通の店の大盛ぐらいのようだ。

ひたすら食べ進めて半分ぐらい減らした時点で、「これは完食出来ないかも」という焦りが浮かんだ。大盛ならまだしも、たとえ名目上でも普通盛りを完食出来ないとなると、これは我が麺人生において最大の敗北であり、「引退」の二文字が脳裏を過る。
それでも何とか勢いを落とさず、無事に完食に漕ぎ着けられたのは、このラーメンがくどくない優しい味だったからだと思う。途中で提供されるサービスのメロンソーダにも、随分助けられた。

一応補完しておくが、このみそラーメンはちゃんと美味しい。
チャレンジメニューとは違うので、苦行に挑むような感覚ではないことをご理解頂きたい。


今回の山行は多少コース選定に失敗した感があり、再び同じコースで登りたいかと訊かれると正直微妙なところもあるのだが、山頂では百名山のそれに相応しい見事な展望を堪能出来た。
最後の最後で思わぬ山に遭遇して心を折られ掛けたりもしたけど、それも含めて何とか無事にプランを完遂したので結果オーライ。
梅雨時期は一旦お休みして、また7月後半の山選びを進めておきたい。

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