▲ 9ヶ月振りの再始動 – 大菩薩嶺 (2,057m)

昨年7月に浅間嶺に登って以来、実に9ヶ月もの間、山から離れてしまっていた。
11~12月に予定していた山もあったけど、色々あって流れてしまい、そのままコロナの感染者爆発で春先まで自粛。そもそもコロナが拡がった2020年以降、まともな山行などほとんど出来ていない。

コロナは未だ予断を許さない状況ながら、そろそろ緩み切った身体に喝を入れないと、どんどん山が遠くなってしまう気がする。そんな思いがあり、何とか久々の山行に漕ぎ着けることが出来た。

久々なのでそれなりの山に登りたいが、久々なので体力面の不安も大きい。相談の結果、これまであまりに飴とムチのバランスが飴に偏り過ぎて遠ざけていた大菩薩嶺に甘えることにした。前回登ったのは 2009年 なので、ほぼ13年振りという事実に少し焦る。

JR 甲斐大和駅

中央線と中央本線を乗り継いで、7時40分に甲斐大和駅に到着。ここで今回の4人が合流。
13年前は駅前の道路にバスが停まっていたけど、今回は少し離れたところに専用のバス乗場が設けられていた。

8時10分のバスは補助席と立ち乗りまで駆使して、何とか全員詰め込めてしまう混雑具合。あと2人ぐらい多ければ臨時便が増発されたかもしれないけど、我々は早めに並んで席を確保出来ていたので助かった。

上日川峠から福ちゃん荘

45分ほどバスに揺られて、ようやく出発地である上日川峠に到着。駐車場は既に満車となり、手前に路駐している車もチラホラ。バスの運転手に「ここに停めるとレッカーされるよ」と怒られていたりした。ここに自家用車で来る場合、相当早く到着していないと停める場所を確保出来なくなる恐れがありそうだ。

駐車場の奥からは、まだ雪を纏っている南アルプスを望むことが出来る。

大菩薩嶺に向けて、まずは前回と同様に 福ちゃん荘 への道を進む。道自体は均されて歩き易いのだが、すぐ脇を舗装路が並行していて少々ゲンナリするのも前回と同じ。

福ちゃん荘

今回は福ちゃん荘自体は利用しないが、福ちゃん荘を抜けた先の広場で小休止。
ここ1週間ぐらいは雨混じりの日が多く、翌日も雨との予報。この日はこれ以上無いほどの快晴に恵まれて、細い勝ち筋を掴み取ることが出来た。

唐松尾根

ここからは大菩薩峠を経由するルートと、唐松尾根で直登するルートに分岐している。前回は大菩薩峠経由ルートで登り、これが他に類を見ない「飴>ムチ」なルートだったので、今回は未踏の唐松尾根で山頂を目指す。

「山と高原地図」で上り60分・下り40分となっているだけあって、実際にもなかなかの急登。
ただ、コースの半分を過ぎる頃から後ろに富士山の雄大な展望を得られるようになり、こちらのコースも十分すぎるほどご褒美感が高い。
急登と言っても1時間ジャストで終わると思えば、そこまで苦行とは感じないだろう。

大菩薩峠経由ルートより幾らか登り応えがあるとはいえ、やはり「こんなあっさり登れちゃって良いの?」という感覚に陥るのは共通している。

雷岩

11時少し前に、雷岩に到着。大菩薩嶺としての最高地点はここから少し上った場所だが、そちらは木に囲まれて展望の無い地味なピークなので、実質この雷岩が山頂的な扱いとなっている。

▲ 別ウィンドウでパノラマ写真を表示します
▲ 別ウィンドウでパノラマ写真を表示します

このまま山頂まで向かうか少し悩み、結局ここで先に昼食を済ませることに決めた。
快晴で日差しは十分得られつつ、心地良い風が吹き抜けて抜群に快適な環境。

大菩薩嶺 山頂

雷岩から緩やかな坂を3分も上れば、あっと言う間に山頂。やはり展望は無いけど、今時季は葉が茂っていないので鬱蒼とした印象もそれほどではない。
とは言え、ここに滞在する意味も特に無いので、写真だけ撮ってさっさと引き返す。

前回はこのまま山頂を抜けて、丸川峠経由で大菩薩峠登山口に下りるルートだったが、今回は前回の逆走となる形で雷岩から大菩薩峠に向かい、更に先の石丸峠を経由して上日川峠まで戻ることになっている。

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