日の出山
参道まで引き返し、少し下ったところから日の出山の登山道へ。
登山道は妙に整備が行き届いていて歩き易い。昨日まで3日間ほど雨が続いていたので泥濘化していることを危惧していたんだけど、それを忘れるぐらいに泥濘がほとんど無い状態だった。
途中からは巨岩が彩る苔むした道となり、紅葉目前のシーズンでも色鮮やかな緑が映える。御岳山からそこそこ下ったような感覚があったものの、数字的には100mちょっと。日の出山は御岳山より27m低いので、上り返しも大したことは無い。
山頂手前には 東雲山荘 がある。素泊まりのみの予約制で、水道もガスも無いけどなかなか立派な建物だ。すぐ近くに綺麗なトイレも設置されている。
日の出山 山頂
登山道の状況からして、それなりに整備がしっかりしているだろうと予想していた山頂。到着してみると、予想より遥かに手が入っていて観光地のようだった。日の出山はガイド本等でそれなりに紹介されていたりしつつも、個人的には割とマイナー寄りの山だと思っていたので、これは少し面食らった。
正直なところ、ここまで整い過ぎているのもどうかなと思ったりするんだけど、まぁこれはこれでお手軽な山としてはアリなのかもしれない。
そこそこ広い山頂には東屋とそこそこの数のベンチが設置されているので、腰を下ろす場所には困らない。”日の出” というだけあって展望が良く、都心方面を広く見渡すことが出来る。
日の出山~つるつる温泉
山頂でゆっくり昼食を済ませて、ここから五日市方面に下山。山頂直下はかなり広々とした木の階段が綺麗に敷かれていて歩き易いけど、これを上るのはちょっとキツそう。
目指すつるつる温泉までは標高差500mを延々と下るばかりで、小ピーク的な上り返しがほぼ存在しない。途中からはいかにも奥多摩らしい杉の植樹林に変わってしまうこともあり、どちらかと言えば変化に乏しいコースだ。
山頂から1時間弱で沢伝いの舗装路に出る。沢はここ数日の雨で増水しているようだったが、とても綺麗で清々しい。
生涯青春の湯 つるつる温泉
舗装路を30分程歩いて つるつる温泉 に到着。「生涯青春」とはまた大仰な名前だが、至って普通の小綺麗な温泉施設。
和風の「美人の湯」と洋風の「生涯青春の湯」に分かれていて、偶数日・奇数日で男女が入れ替わっているらしい。この日は偶数日で男性は「生涯青春の湯」だった。写真で見る限り、あまり洋風・和風という違いは感じられないが…
泉質は近いエリアにある 瀬音の湯 と同様のアルカリ泉。この美肌効果が「美人」「生涯青春」というネーミングに繋がっているのだろう。
施設内の食事処でグラスビールを呷り、16時のバスでJR武蔵五日市駅に向かう。
あまり知られていないと思うのだが、このバスは何と日本で今現在1台しか運行されていないトレーラーバスだったりする。国内における実用としてはこのトレーラーバスにしか使えない「けん引二種免許」が必要という超マニアックな際物である。
ほとんど予備知識無しで乗ってしまった貴重なトレーラーバスだが、思い掛けない良い思い出になった。
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