身近にあった足湯三昧 – 宮ノ下周遊

NARAYA CAFE

宮ノ下が思いの外充実していることが分かり、このまましばらく散策してみることも考えたが、ここならまた近い内に来てもいいだろうということにして、予定通りNARAYA CAFEへ。
お目当ての足湯が満席だったので、ひとまずテラス席でパフェを食べながら待つことにする。テラス席からは以前に登った 明星ヶ岳・明神ヶ岳、そして 金時山 などが見渡せるので、この辺りの山に登っていると、また一味違った感じで景色を楽しめる。
隣の主婦3人グループが「ナイス、宮ノ下!」と言っていたのを聞き、自分の心境を代弁してもらったかのようで、思わずニヤニヤしてしまった。

外に出てしばらく待つと席が空いたので、いよいよ念願の足湯へ。雨と日差し避けの屋根が付いているので、快晴や多少の雨でも大丈夫。座布団代わりの銀マットも用意されていて、長時間でも快適。
無料で開放されているけど、これはアイスなりアルコールなり、頼んじゃうだろうなぁ。

箱根彫刻の森美術館

隣の「森のごはん」も気になるけど、さすがにお腹がいっぱいなので、まずは当初の計画通り箱根彫刻の森美術館に行って、時間が余れば夕飯がてら寄ることにする。彫刻の森までは登山鉄道で2駅。運行間隔も短いので、サクッと行けてしまう。

彫刻の森には行ったことが無く、40年以上前に出来た施設なので、今回は正直なところ、勝手に古臭いものだと思い込んで現地に降り立った。
…が、すぐさま余った時間を潰すためのサイドメニュー扱いしていたことを猛省する結果に。
園内は広く開放的、そして綺麗に整備され、普通に歩くだけでも十分楽しめた。配置された作品は全体的にスケールが大きく、非常に贅沢に空間を割り当てられている。屋外展示を見たのは随分久し振りだったので、今更ながらに良さを再認識。

しゃぼん玉のお城

一番気になったのは “しゃぼん玉のお城” 。ポリカーボネートとステンレススチールで組み上げられた結晶状のジャングルジムのようなもので、中に入って遊ぶことが出来るのだが、残念ながら小学生以下しか利用出来ない。被写体としてもなかなか魅力的で、不審者扱いされないように気を配りつつ何カットも撮影。
他にも子供専用の遊べる作品があり、逆に子供が壊してしまうような繊細なものはほとんど無いので、子供連れのプレイスポットとしても有用だと思う。

足湯

ここにも足湯。美術館と足湯という不思議な取り合わせも、屋外施設ならでは。園内の最深部に位置しており、歩き回って疲労が溜まった足の疲れを吹き飛ばしてくれる。

幸せをよぶシンフォニー彫刻

外から見た時はどういう作品なのか分からず、上からの景色が良さそう程度にしか思わなかったが、中に入った途端に印象が180度変わった “幸せをよぶシンフォニー彫刻” 。壁一面にステンドグラスのような色ガラスが埋め込まれていて、まるで万華鏡の中に居るかのようだ。
内部には螺旋状の階段が設けられ、その中をグルグル回りながら屋上に出る。屋上では一転して緑に包まれた園内と周囲の山々が見渡せるので、内部とのコントラストが強烈。
一見凄まじく地味なので外観で損している感があるが、これはなかなか素晴らしかった。


滞在時間は1時間ちょっとで、園内を隅々まできっちり見て回ることは出来なかったけれど、それでも十二分に楽しむことが出来た。足湯のお陰で足の疲れもほとんど感じない。
強いて言うと、一部だけでも腰を下ろして寛げる芝生があると、家族連れには尚良いだろう。我々はひたすら歩き通していたので気にならなかったが、そう言えば広さの割にベンチは多くない。
また、ゴミ問題が出て来るので清掃・管理が難しくなってしまうことを踏まえても、園内や周辺でランチボックス等を販売して、それを芝生で食べられるようにしてくれると嬉しい。
あくまで “美術館” なので、極端に俗化してしまうことは避けた方が良いと思うのだけど、入場料1,800円の施設で子供向きの展示を備えるのであれば、やはり食事と休憩の選択肢までセットで欲しいと思ってしまうのが人情である。

再び、宮ノ下

昼が軽かったため、16時を過ぎる頃には順調にお腹が減り始め、何となく予定していた通り、宮ノ下に戻って 森のごはん で早めの夕食にする。食事メニューの柱は手打ちうどんとおにぎりとカレー。
残念ながらうどんが売り切れてしまったとのことで、おにぎりとカレーを注文。おにぎりはセットで好きなおにぎり2つ、さつま揚げと味噌汁、サラダが付いて980円。店の雰囲気とマッチした優しい味で美味しかった。

この店も隣のNARAYA CAFEも閉店は18時。基本的に宿泊地なので、ホテルや旅館で夕食が出る時間以降に駅で降りる客は少ない。このタイミングでここに居るのは、我々のような日帰り客ばかりだろう。
閉店まで少しあったので、再びNARAYA CAFEで足湯に浸かる。さすがにこの時間だと席も空いていて、すんなり座ることが出来た。今時季はまだ陽が落ちると薄ら涼しいので、足湯の暖かさが身に染みる。

このカフェは最終的にゲストハウスも併設する計画で、現在も進行中とのこと。宿でじっくり休むより、あちこち散策したい自分としては、気軽に泊まれるゲストハウスは大歓迎。まだ具体的な開始時期は決まっていないそうだが、オープンを心待ちにしている。
ゲストハウス以外にも日々進化しているようなので、年に一度は訪れて変化を楽しみたい。


数日前に咄嗟に組んだ適当なプランの割に、驚くほど大充実だった宮ノ下。
今回も結構な距離を歩いたはずだが、足湯のお陰で驚くほど足の疲労が少ない。まだまだ見て回りたいところもあるし、引き続き情報収集に勤しむことにする。

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